
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は総合数理学部の岡本さんが、吉田明正研究室を紹介してくれます!

研究室概要紹介
吉田研究室では、情報工学の中でも並列処理と呼ばれるHPC(高性能計算:High Performance Computing)分野の研究を行っています。並列処理とは、一つのコンピュータ内で、複数のCPUやコアを同時に使い、計算を高速化する技術です。
最新のマルチコアプロセッサ、エッジデバイス、複数GPU(※1)を用いて、機械学習(物体検出、大規模言語モデル、生成AI)、粒子法(※2)、準同型暗号、量子計算のアプリケーションに対する高速化技術を開発しています。これらの計算基盤技術は、ネットワークデザイン学科の応用分野(AI、IoT、データサイエンス)において重要な技術となっています。
※1 GPU:「Graphics Processing Unit」の略称。大量の計算を同時に処理できる演算装置
※2 粒子法:液体などを粒子として表現し、その運動を計算する数値解析手法
吉田研究室ではこんなことを学んでいます!
スマホやPCなどの身近なエッジデバイスから、スーパーコンピュータ(スパコン)に至るまで、計算性能は飛躍的に向上しています。私たちが使用するスマホでは8コア、PCでは16コアのCPUが搭載されており、並列処理は日常的に行われています。また、世界最速のスパコンは、1000万コア以上が使われています。
これらの計算資源を最大限に活用できるかどうかは、並列処理技術に依存します。そこで、吉田研究室では、「高性能計算のための並列処理ソフトウェアとアプリケーションの並列化」を研究しています。
研究室の風景アピールポイント
吉田研究室は、高性能な並列コンピュータが複数台用意されており、Intel Xeon 6の48コアCPU、NVIDIA Blackwellの24064コアGPU、エッジAI(※3)用のNVIDIA Jetson Orinなど、研究テーマに合わせて、最適な並列コンピュータを用いて研究を行うことができます。
また、並列処理の基礎は、吉田先生が担当されている授業「コンピュータアーキテクチャ」「並列分散処理」でも学びます。私が研究しているLLM(大規模言語モデル)の高速化は、社会ニーズの高い最先端分野であるため、とても興味を持ち取り組んでいます。
※3 エッジAI:センサや端末などのエッジ側で、AIによる解析や判断を行う技術
並列処理の研究に使用するGPU搭載Xeonサーバー
エッジAIの研究に使用するJetson Orin研究室の雰囲気
研究室のゼミは、3年次・4年次・大学院生までそれぞれ開かれており、全体ゼミと個別ゼミに分かれています。全体ゼミでは、各回を担当する研究室生が、研究進捗や文献紹介を行います。気軽に質問できる雰囲気があり、先生のアドバイスでさらに理解を深めることができます。また、毎週行われる個別ゼミでは、先生から直接指導を受け、各自の研究テーマを着実に進めることができます。研究室は、自由に利用できるので、先輩や後輩と会話して交流する機会も多いです。
研究室での発表風景先生の紹介
吉田明正先生
吉田先生は、並列処理の研究を黎明期から行っており、同分野の研究者とのつながりも深いです。先生自らソフトウェアを構築されるなど、理論から実践まで研究指導を熱心に行っていらっしゃいます。私たち研究室生の相談にも、親身になって応えてくださる先生です。
私はこんな理由で研究室を選びました!
プログラミングと機械学習に興味があり、ネットワークデザイン学科に入学しました。学部で学んでいくうちに、並列処理技術がスマホやPCなど身近に使われていることを知り、「この分野の研究に携わりたい」という気持ちが強くなったため、吉田研究室を選びました。
3年次の春休みは、研究室の先輩方が発表する「情報処理学会全国大会」に聴講参加し、並列処理への研究意欲が高まりました。4年次の夏休みは、LLM(大規模言語モデル)の高速化に関する研究を「情報科学技術フォーラム」で自ら発表することができました。今後は大学院に進学して、さらに研究活動を進めていく予定です。
情報処理学会全国大会で、先輩方の発表を聴講しました
情報科学技術フォーラムで発表を行いました吉田研究室あれこれ
人数
17人
OB・OGの主な進路
任天堂株式会社、ソフトバンク株式会社、日本電気株式会社(NEC)、NTT東日本株式会社、SCSK株式会社、楽天グループ株式会社、明治大学大学院進学ほか
紹介者(写真左)と吉田先生
私の研究テーマ
「TinyLLaMAの推論におけるTensorRT-LLMを用いた高速化」
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