Meiji NOW 明治とつながる 今をつたえる。

ようこそ研究室へ
2016.10.20

【情報コミュニケーション学部】内藤まりこゼミナール「言語表現を読み解く技法:理論と実践」

情コミ教員学生ゼミ・研究室

kenkyu25_1

ゼミ概要紹介

私たちの身の回りには、文学、映画、演劇、漫画等さまざまな言語表現が溢れていますが、それらが私たちの思考や認識のあり方を形作っていることはあまり意識されません。そこで、本ゼミでは理論書の読解や議論を通じて、言語表現を読み解くための技術を習得し、実際の作品や現象を分析し、言語表現の深層の働きを解明します。ゼミ生は自身が研究対象として選んだ作品や現象を専門的な知識や技術を用いて分析し、卒業論文にまとめます。

>> 内藤ゼミナール(公式サイト)

≪紹介者≫情報コミュニケーション学部3年 室汐里さん 紹介者(写真左)と内藤先生

kenkyu25_2

私の研究テーマ「『女子高生』に与えられた価値の変化」
現代社会に流通するさまざまなメディアの中に登場する女性がどのように表象されてきたのかを検討することで、日本社会における女性に与えられてきたジェンダー的役割や価値の変遷を考察しています。現在は、ゲームや雑誌等のポピュラーカルチャーに描かれる女子高生像の分析を通じて、「女子高生」にどのような価値が与えられてきたのかを分析しています。

内藤ゼミではこんなことを学んでいます!

言語表現に対する理解を深めるため、3年次には小説『フランケンシュタイン』を題材に小説技法・批評理論を学び、4年次には映画技法を学びます。また、学外の研究者による特別講義が半期に2回あり、今年の前期はアメリカ、イギリスから研究者の方を招いて、それぞれ日本古典文学、日本の男装文化に関する講義を受けました。普段の大学の授業では教わることのない方に講義をしてもらえるので、とても勉強になります。こうした授業を踏まえ、ゼミ生はおのおの興味のある研究対象を決め、調査分析や月に一度の先生との面談、合宿での研究発表会等を経て、研究成果を卒業論文にまとめます。

アピールポイント

設立されてからまだ3期目のゼミなので、毎年新しいことに挑戦しています。今年は映画館の支配人をされている方にインタビュー調査を行う課外授業や、映画監督の方を招いての映画作品の分析ワークショップ、合宿などを行い、通常の授業や個人での論文以外にも多くの活動に取り組んでいます。人数が少ない分ゼミ生同士の関わりも多く、前述の講義や論文発表会などもあるため、学年をまたいだ交流も盛んです。困ったことがあればアドバイスをくれる先輩、優しくサポートしてくれる先生に支えられながら、伸び伸びと活動ができるゼミです。

kenkyu25_3

目黒シネマでの課外授業の様子。映画館についてだけでなく、支配人の宮久保さんご自身についてのお話も伺いました

ゼミの雰囲気

通常の授業は議論形式で行います。毎回担当を決め、それぞれが役割をもって議論を進めます。少人数のゼミではありますが、その分それぞれの発言が多く、毎回授業時間を目いっぱい使って、議論に集中しています。中には難解なテキストもあり、みんなで頭を抱えることも多々ありますが、毎回自分が思い付きもしなかった発想に出会えるため、やりがいがあります。

先生の紹介

個人面談などでつい熱弁してしまっても、それを笑顔で聞いてくれる、穏やかな雰囲気の内藤先生。さらりと重い課題を出すこともありますが、それを達成できるよう、どこまでも寄り添ってサポートしてくれる素敵な先生です。

私はこんな理由でゼミを選びました!

元々映画や文学が好きだったことと、作品と社会の結びつきにも興味があったことから、自分のやりたい研究ができそうだと感じたため、このゼミを選びました。1、2年次共に内藤先生の授業を受け、多くのことを学べて楽しかったから、というのも理由のひとつです。

内藤ゼミあれこれ

男女比・人数

男性2人:女性7人=9人
女性が多いゼミですが、男性陣も抜群の存在感を放っています。

OB・OGの主な進路先

電子書籍取次、商社、出版社、県庁

研究室の秘密道具・グッズ

小説『フランケンシュタイン』(メアリー・シェリー作)
内藤ゼミでの研究は、この作品を読み解くことから始まります。ゼミ生にとってはそれまで純粋に楽しんでいた文学を、違った視点から眺めるきっかけとなる作品です。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

この記事をシェア