ゼミ概要紹介
巨額の資金が国境を越えて瞬時に動くようになっています。その結果、為替相場や金利、株価が大きく変動し、各国の経済や国民の生活にも多大な影響を及ぼしています。資金のグローバルな移動は、資金不足の国に経済成長の機会を与え、資金余剰の国の投資家には有利な投資機会をもたらしますが、時として激しい通貨・金融危機を発生させることもあります。打込ゼミでは、このようなグローバルなマネーの動き、また、これと表裏一体となった為替相場の動きを、実践的・理論的に研究しています。さらに、こうした過程を通して、日本の経済・金融の動き、世界経済の動きも学んでいきます。
打込ゼミではこんなことを学んでいます!
外国為替の変動が与える経済への影響(円高・円安は、日本経済にどのような影響を与えるか?)や、為替相場の変動がどのような要因から生じるかを、輪読を通して勉強します。輪読と並行して、日経新聞の記事を使って、最新の経済・金融の流れを紹介し、その流れの理解に必要な知識を学んでいきます。また、理解を深めるためディベートも行います。このようにして学んだ知見を生かし、グループ論文・卒業論文を作成します。
アピールポイント
商学部の数あるゼミの中で、経済と金融を合わせて学べるのは打込ゼミだけです!また、論文だけでなく、普段のゼミでの発表でもテーマを自由に設定できるため、自分が興味関心を抱いている内容を深められます。輪読だけでなく、グループワークもあるのでゼミ生が切磋琢磨できるのもポイントです! 私はゼミでの学習を通じて、新聞やウェブメディアでの経済ニュースへの理解が深まっていくことを実感しました(就職活動でも大変役に立ちました)。
ゼミの雰囲気
普段のゼミのほかに、スポーツ大会や合宿などを通じて、学年をまたいで交流しています。また、ゼミではディベートやグループ論文など数名で協力する活動があるため、授業外で協力し合うこともあります。一方で、ゼミ以外の課外活動にも精力的なゼミ生が多く、ゼミ生同士は距離が近すぎず遠すぎず「ちょうどいい繋がり」があるゼミだと思います。先生もゼミ生の課外活動について話題にすることもあり、和気あいあいとした雰囲気があります。
先生の紹介
打込茂子先生
銀行の経済調査部での勤務経験から、理論だけでなく実務に基づく金融や経済の知識を教えてくれます! 授業中はゼミ生に鋭い質問をくれますが、非常に気さくな人柄で、コーヒーが大好きなおっとりとした先生です。
私はこんな理由でゼミを選びました!
「金融」と聞くと、難しく、数字ばかりを使うといったイメージを持っていました。 しかし、一年生の頃に受講していたマクロ経済の授業で、経済や金融の動きが国家の政策だけでなく、企業の経営活動や人々の生活に大きく関わっていることを知り、ぜひ主体的に学ぶ姿勢が求められるゼミを通して学ぼうと考えました。金融だけでなく経済の知識を得ることができ、しかも日本に留まらず国際的、世界的なマクロ経済を学べるのは打込ゼミだけだと考え、入室しました!
打込ゼミあれこれ
男女比・人数
4年生 男性9人:女性8人=17人
3年生 男性13人:女性2人=15人
2年生 男性12人:女性3人=15人
OB・OGの主な進路先
ゼミでの研究を生かして、銀行など金融機関に就職する人も多いですが、メーカー、商社、情報・通信、メディア、運輸、公認会計士・税理士、公務員などといった幅広い業界へも就職しています。
紹介者(写真右)と打込先生
「金融緩和政策の出口戦略の検討」
日銀は、金融緩和政策を異次元のものへと発展させ、現在、マイナス金利政策を実施しています。この政策の目的は、物価上昇率を引き上げ、長引くデフレ、不況を脱するものですが、こうした緩和政策は、本来一時的なものであるはず。しかし、リーマンショック以降、長引く不況に悩まされ続けた各国・地域の中央銀行は揃って緩和政策を継続的に実施していました。 一方、米国は各国・地域に先んじて金融緩和政策の出口戦略に踏み切りました。米国の出口戦略の行く末は注目すべき事柄ですが、金融緩和政策が一時的なものである以上、やがて日本も同じような状況になることが想定されます。その時に、現時点で米国に立ちはだかっている課題や困難は、参考になるものが多いのではないでしょうか。日本の金融緩和政策の出口戦略には何が課題になるのかを検討しています。
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