研究室概要紹介
スマートフォンからマルチコアサーバーに至るまで、計算速度の向上は目覚ましいものがあります。最近では、マルチコア(複数の演算装置からなるCPU)を用いた並列処理技術によって支えられています。吉田ゼミでは、情報科学分野、特に並列分散コンピューティング分野を中心に研究しています。また、これらの計算基盤技術は、ネットワークデザイン学科の応用研究分野(IoT、AI、ロボットなど)を実現するための重要な技術となっています。


吉田研究室ではこんなことを学んでいます!
コンピューターの計算性能は、スマートフォンからスーパーコンピュータ(以下:スパコン)に至るまで、飛躍的に向上しており、私たちが使用するスマートフォンでさえ、クアッドコアやオクタコアのCPUを用いた並列処理が日常的に行われています。また、世界最速のスパコンでは1000万コア以上を利用して高速な計算が行われています。これらの性能を最大限に利用できるかどうかは、並列処理ソフトウェアに依存します。そこで吉田ゼミでは、高性能計算を実現するための「並列処理ソフトウェアとアプリケーション並列化」を研究しています。

アピールポイント
吉田研究室では、並列分散コンピューティングについて研究していて、身近なスマートフォンから大規模なサーバーまで、並列処理ソフトウェア全般を研究することができます。並列処理ソフトウェアの研究は、ネットワークデザイン学科の授業、例えば、コンピュータアーキテクチャ、並列分散処理とも密接に関係しています。また、IoTデバイスに用いられるスマートフォンの高速化、人工知能やメディアアプリケーションの高速化など、社会ニーズの高い最先端分野を研究できるので、とても興味深いです。
研究室の雰囲気
ゼミは3年生から大学院生までそれぞれ開かれていて、全体ゼミと個別ゼミに分かれています。全体ゼミでは、各回を担当するゼミ生が研究紹介や文献紹介を行っていて、関連分野の幅広い知識を習得することが可能です。ゼミ中は気軽に質問できる雰囲気があり、先生の的確なアドバイスと相まって、理解が深まります。また、個別ゼミでは、各自の研究テーマについて詳しく指導を受けることができるので、安心して研究を進めることができます。ゼミ室は自由に利用できるので、先輩や後輩と話す機会も多いです。

先生の紹介
吉田明正先生
並列処理の研究を初期から行っていて、同分野の研究者とのつながりが深く、教育経験も豊富です。先生自らプロトタイプソフトを作成するなど、理論から実践まで研究指導に真摯に取り組んでいます。私たちの相談にも、親身になって的確に応えてくれる先生です。
私はこんな理由で研究室を選びました!
プログラミングに興味があり、ネットワークデザイン学科に入学しました。学部で勉強していくうちに、並列処理が世の中のさまざまなコンピューターで使われていることを知り、自分もこの分野の研究に携わりたくなったため、吉田研究室を選びました。3年次にゼミの先輩が学会で発表する「情報科学技術フォーラム」に聴講参加することができ、並列処理への研究意欲が高まりました。3年次からAndroidタブレット上での並列処理を研究していて、今後は大学院に進学して、さらに研究を続ける予定です。

吉田研究室あれこれ
男女比・人数
男性19人:女性 1人=20人
大学院生:4人
学部4年:7人
学部3年:9人(うち女性1人含む)
OB・OGの主な進路先
- 明治大学大学院
- ソフトバンク株式会社
- エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社
- 株式会社システナ
- さくら情報システム株式会社
- Sky株式会社
- 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
- 株式会社共同通信社
研究室の秘密道具・グッズ
研究室には、さまざまなアーキテクチャの並列サーバー、POWERサーバー、GPU搭載Xeonサーバー、 低消費電力ARMプロセッサ、タブレットなどが多数用意されていて、自由に使うことができます。

紹介者(写真左)と吉田先生
「マルチコア上でのJava/C協調プログラムの粗粒度並列処理」
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