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ようこそ研究室へ
2018.07.02

【文学部】大城直樹ゼミナール「土地に根付いた風習やしきたりを読み解き、地域について深く掘り下げる文化地理学を学ぶ」

明大生が、所属するを紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は学部 史学地理学科 地理学専攻の相澤さんが、大城直樹ゼミナールを紹介してくれます!

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ゼミ概要紹介

大城ゼミは、文化地理学を中心としたゼミです。3年次の主な活動としては、春学期には、夏休みに行われる合宿の候補地選定と、興味のある分野に関する論文発表を行います。そして、夏休みに3泊4日の合宿を行い、その成果をレポートにし、秋に文学部の地理学専攻内で学術発表を行い、学年末に発行する報告書を作成します。夏以降は、毎日ゼミのことを考えて生活するほど忙しいですが充実していて、すべてのタスクが終了したときには、とても達成感を感じられます。

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合宿の候補地選定の様子

大城ゼミではこんなことを学んでいます!

文化地理学を一言で表すのは難しいですが、その土地に根付いた風習やしきたり(祭りや、墓の特徴や位置など)を読み解いていく学問ととらえると分かりやすいと思います。特定の地域を深く掘り下げていく学問のため、フィールドワークは欠かせず、夏の合宿は短期集中でとても密度の濃い内容になります。私たちの代のゼミでは、岩手県盛岡市を調査対象のフィールドに選定しました。そこで私は、盛岡市の伝統工芸であるホームスパンについて研究しました。

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盛岡市の伝統工芸である、ホームスパンの織り機

アピールポイント

「夏の合宿→レポート作成→研究成果発表→報告書作成」という流れを基本的に一人で進めるため、地理学の力はもちろん、そのほかの文章力やプレゼンテーション技術、情報の精査、検索力など、さまざまな力が付きます。この3年次に学んだことは、卒業論文の予行演習にもなり、現在も参考になる場面が多いです。先生とゼミ生で食事に行くと、先生のお酒の知識や革靴の話、政治的意見、就職活動に関する話、そのほかにもさまざまな話が聞けるため、食事会も勉強になります(笑)。

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盛岡市での合宿中、レンタサイクルでダムの調査へ行く前の様子

ゼミの雰囲気

非常に個性的なメンバーがそろっています。自転車で東京から京都まで行く人や、自転車で日本一周する人、自転車でラジオの生放送に出演する人といった、探求心旺盛(?)なメンバーが揃っています。それぞれの個性が良い方向で調和し、ゼミ中は非常に和やかな雰囲気でありながらも、真剣に話し合うときは話し合うメリハリがついていて、居心地が良いゼミです。

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盛岡市での合宿では、わんこそばに挑戦しました(相澤さん:写真左)

先生の紹介

大城直樹先生

大城先生は、私たちゼミ生と同じ、明治大学文学部の地理学専攻出身で、神戸大学から5年前に移って来ました。文化地理学の知識だけでなく、前述したようにさまざまな知識を持ち合わせており、の面倒見も大変素晴らしい先生で、あこがれています。

私はこんな理由でゼミを選びました!

私は出身が宮城県仙台市で、中学3年次に東日本大震災で被災しました。私の住む地域は山がちで被害は少なかったのですが、沿岸部ではかつて部活動で訪れていたグラウンドや課外活動で宿泊した地域など、思い出のある地域が仮設住宅や更地、ゴミ集積所などとなり、全く違う世界に感じるようになっていました。そこで私は、その土地に根付いた文化や風習の保全、継承、まちづくりの再興などに関わりたいと思い、このゼミを選びました。

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ゼミ中の様子

大城ゼミあれこれ

男女比・人数

男性9人:女性3人=12人

OB・OGの主な進路先

  • 株式会社みずほ銀行
  • 株式会社オリエンタルランド
  • 株式会社ゼンリン
  • 東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
  • 日本アイ・ビー・エム株式会社
  • 東京地下鉄株式会社
  • 明治大学

研究室の秘密道具・グッズ

大城先生のレーザーポインター、指示棒

名物ゼミ生

自転車で日本一周する猛者、夢を追いかけるために休学中のゼミ生、「伝説のすた丼屋」明大前店早食い企画の1位記録保持者

ゼミの情報を紹介してくれた方相澤輝さん(文学部4年)

kenkyu76_1 紹介者(写真左)と大城先生

私の研究テーマ
グッドデザイン賞から見る東日本大震災の復興事業(仮)

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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