ゼミ概要紹介
佐々木ゼミで扱うテーマは、佐々木先生の専門である「ジェンダー・セクシュアリティ」です。「LGBT」という言葉が世間に広く浸透してきたように、ジェンダーやセクシュアリティについての関心は近年高まってきました。とはいえ、実際にどのような人たちがいてどのようなことを悩んでいるのか、その人たちはどのようにして自己受容すれば良いのか、そしてどのように接しどのような手助けをすれば良いのか、理解できていない人は多いのではないでしょうか。佐々木ゼミでは、日本語論文はもちろん英語論文にも触れながら、そのようなジェンダーやセクシュアリティへの理解を深めます。日々ゼミ生全員で切磋琢磨しながら、多くの発表やディスカッションに取り組んでいます。
佐々木ゼミではこんなことを学んでいます!
3年次春学期には、日本語論文と英語論文を各自分担して発表します。取り扱う論文の内容は性的マイノリティから痩身願望まで多岐に渡り、広く知識を身に付けることができます。今年度の一例を挙げると、『Preference for Facial Self-Resemblance and Attractiveness in Human Mate Choice』という論文を読み、ディスカッションでは「配偶者選択におけるパーソナリティ類似の重要性」についてゼミ生全員で考えを巡らせました。
アピールポイント
早いうちから海外に目を向けられることが魅力だと思います。先述したとおり、佐々木ゼミでは3年次春学期から多様な英語論文を読み解いていきます。日本語だけで得られることにはどうしても限度があります。英語を用いて世界中の研究に目を向けることで、より多くのことを知ることができますし、自身の興味もより深めることができます。また、大学院入試や心理士になる上でも英語論文の読解は必要不可欠なので、その点でもメリットがあると言えます。
ゼミの雰囲気
今年度は女子しかいないこともあり、少し気になった程度のことでも言い出しやすい、アットホームな雰囲気です。ディスカッションの際には論文の内容と関連付けた身近な話題や、ゼミ生が普段抱いている疑問や考えに対して話し合うこともあり、楽しく授業を進めています。課される課題は難しく大変なものが多いですが、それをみんなで支え合い乗り越えていける環境が整っていると思います。
先生の紹介
佐々木掌子先生
私が佐々木先生の言葉の中で心に残っているのは「性はグラデーション」というものです。つまり、性別は男・女でくくれるものではなく、十人十色だということです。先生にとってグラデーションなのは性だけではありません。学生に対しても同様に、一人ひとりの意思を尊重してくれるとても素晴らしい先生です。

私はこんな理由でゼミを選びました!
伊藤 愛衣さん(文学部3年)
私は、もともと犯罪心理学とジェンダーに関する心理に興味を持っていました。どちらに焦点を当てていくか迷っていましたが、今年度からジェンダーやセクシュアリティを専門にしている佐々木先生が着任したため、このゼミを選びました。ジェンダーやセクシュアリティに関する心理学は、日本ではまだまだ研究の歴史が浅く解明されていない部分も多くあり、未開拓の洞窟を進んでいくようなロマンを感じています。
佐々木ゼミあれこれ
男女比・人数
女性8人
OB・OGの主な進路先
今年度から開設のゼミのため卒業生なし
(後列左から)長久保可音さん、線芸博さん、佐々木先生、加藤ひな乃さん、武藤優さん(前列左から)伊藤愛衣さん、山本佳奈さん
「女子大学生におけるスラットシェイミングについて」 「レイプされるのは露出度の高い服を着ていたからだ」というように、スラットシェイミングとは一定の女性観を基にした偏見から女性の性行動を非難し侮辱することです。この社会現象は男性から女性に対するものが一般的ですが、実は女性間でも起きていると言われています。そういった女性同士のスラットシェイミングの実態を調査し、原因を探求しています。
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