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ようこそ研究室へ
2019.05.10

【文学部】甲斐雄一ゼミナール「中国の有名詩人・白居易の『長恨歌』と『琵琶行』を読み解き、言葉の大切さや人の心を学ぶ」

教員学生ゼミ・研究室
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は文学部の神原さんが、甲斐雄一ゼミナールを紹介してくれます!

甲斐先生によるレクチャーの様子。さまざまな文献の名前や詩句が挙がります

ゼミ概要紹介

このゼミでは、中国の唐時代の有名詩人「白居易(白楽天)」の詩を取り扱っています。彼の詩は古くから日本文学に影響を与え、今の中学校や高校の教科書などにも載っています。ゼミにおいては、そんな白居易の作品の中でも有名な『長恨歌』と『琵琶行』を読み解きます。ゼミは発表形式で、順番に担当の句の訓読・語句の異同・注釈・日本語訳などを発表します。その後、みんなで疑問点や気になった点を話し合います。グループワークを通して、さまざまな意見に触れることができます。


発表の様子。PCを使い、写真や文献などを見せることもできます

甲斐ゼミではこんなことを学んでいます!

詩を読むことは作者の心を読むことでもあり、ゼミを通して言葉の大切さや人の心を学ぶことができます。ゼミで扱っている『長恨歌』も『琵琶行』も違うテーマの作品ですが、語句の一つひとつに注目していくことに変わりはありません。なぜならば、漢詩では語句や漢字一つで解釈が変わることがあるからです。また、作者が語句を意図的に配置したと思われる箇所もあり、それによって解釈が深まることもあります。ちょっとした疑問でも、新しい発見につながることがあります。

アピールポイント

ゼミ生全員が同じ4年生ですが、ゼミ全体での食事会や活動はないため、各人それぞれが自分の好きなこと・やりたいことなどに集中できると思います。もちろん、気の合う仲間との会話や旅行なども楽しめます。一方で授業面については、さまざまな意見を受け入れてくれる場ができあがっているため、たとえ意見が違っても、不安になったり焦ったりすることはありません。このゼミは、相手の意見を尊重しつつ、自分の意見も発表できる貴重な場であると思います。

ゼミの雰囲気

基本的に落ち着いた雰囲気であり、グループワーク中も誰かが発言を急かすことはありません。じっくり考えてから発言する人もいれば、ちょっと気になったことを質問する人もいて、みんなが自分に合ったスタイルでゼミに参加している感じがあります。また、ゼミが始まる前やお互いに違う授業で会った時に会話をするなど、全体的にも仲が良いと思います。真面目な人が多いですが、堅苦しさや緊迫感などはなく、ちょうどいい距離感でお互いに接していると思います。


グループワークの様子。メモを取りながら、意見を交わします

先生の紹介

甲斐雄一先生

甲斐先生は昨年、他大学から赴任されてきたため、初めてゼミでお会いした時は緊張しました。しかし、実際にお話ししてみると、とても穏やかで気さくな方でした。また、学生が自分で考え、自分で行動できるようにサポートしてくれるため、とても頼りになる先生です。

私はこんな理由でゼミを選びました!

もともと妖怪や神話といったものに興味があり、それらを題材とした本や映画を見るのが好きでした。そして、日本の伝説や物語などが中国古典の影響を受けていると知り、日本文学と深いつながりのある中国文学をもっと知りたいと思ったため、中国文学を扱っているこのゼミを選びました。また、中学校や高校時代の勉強をさらに深めるため、大学では議論を交えての漢文の読み解きをしたいと思っていたことも、このゼミを選んだ大きな理由の一つです。

甲斐ゼミあれこれ

男女比・人数

男性4人:女性9人=13人

OB・OGの主な進路先

甲斐先生は昨年、明治大学へ赴任されたばかりなので、まだOB・OGはいません。

ゼミの情報を紹介してくれた方神原優子さん(文学部4年)

紹介者(写真左)と甲斐先生

私の研究テーマ
「三国志の登場人物と仙人思想との関係について」

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです
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