2019.04.24

【農学部】紀藤圭治研究室「出芽酵母を用いたタンパク質の発現解析を行い、生命現象を明らかにすることを目指す」


明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は農学部の佐竹さんが、紀藤圭治研究室を紹介してくれます!
培地を作製中の1枚

研究室概要紹介

出芽酵母を用いたタンパク質の発現解析を行っています。その出芽酵母は、ビールやパンに用いられるだけでなく、生命科学分野ではさまざまな実験に用いられる生物です。私たちは、質量分析計などを用いてタンパク質の発現について日々研究しています。

また、週1回のゼミ活動では、個人の進捗度合いの発表や論文の紹介を行い、お互いの研究について理解を深めたり、日々進歩する科学分野について知識を獲得したりしています。

紀藤研究室ではこんなことを学んでいます!

出芽酵母のタンパク質の発現を調べることにより、細胞分裂時のタンパク質不均等分配や発現バランスを変えた時に、どのような影響が出るか研究しています。また、代謝系のタンパク質にタグをつけてタンパク質を検出しやすい株の作製をして、独自のタンパク質発現解析を行っています。これらの研究により、生命現象を明らかにしていくことを目標にしています。

酵母をプレートに播いている様子

アピールポイント

出芽酵母は、真核生物のモデル生物として利用されています。出芽酵母が有用な理由は、増殖が速いことや実験室で扱いやすいこと、実験効率が極めて良いことが挙げられます。そのため、私たちの研究室では、実験を行うための時間を待つ必要がなく、やりたい実験に対してすぐに取り掛かることができます。

研究室の雰囲気

週1回行っているゼミ活動の、個人の進捗報告では、1カ月の自分の実験内容をゼミ生全員に報告します。そのため、ゼミ生一人ひとりが研究室内で行っている研究内容についての理解を深められます。

また、論文の紹介では、ゼミ生それぞれが紹介したい論文を探し、全員に内容を簡潔に分かりやすく伝えるようにしています。どちらのゼミ活動でも質問が飛び交い、お互いの意見交換や知識をより深めています。

実験の研修の様子

先生の紹介

紀藤圭治先生

私たちの研究室の担当である紀藤先生の特徴は、まず何より人に好かれるということです。生徒たちはもちろん、先生方からも好かれる大人気の先生です。また、研究室配属後は、ゼミ生それぞれのテーマの相談事に対して、多くの時間を割いてくれる優しい先生です。

私はこんな理由で研究室を選びました!

最新の遺伝子編集技術を取り扱えることや、今後生命科学分野や企業でも必要とされてきている、質量分析計を使用することができるからです。今後も発展していくであろう分野の知識を会得しながら、勉学や研究に打ち込める環境であると思います。そして何よりも、先生の人柄に引かれたという点が大きいです。入室前に見学や面談を行った際に、研究内容に関してくどいほど質問したにもかかわらず、笑顔を崩さないで分かりやすく丁寧に説明してもらえました。

紀藤研究室あれこれ

男女比・人数

男性11人:女性3人=14人

OB・OGの主な進路先

大学院進学(内部・外部)、製薬会社の製造、MR、システムエンジニア

研究室の情報を紹介してくれた方佐竹航平さん(農学部4年)

紹介者(写真左)と紀藤先生

私の研究テーマ
「定量バーコードタグ導入酵母の作製」
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです
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