ゼミ概要紹介
恩田睦ゼミナールでは、都市・地域交通論という専門分野を研究テーマにしています。「交通」とは、ヒトやモノの移動であり、社会を成り立たせるうえで必要不可欠な要素です。普段何気なく利用している鉄道、バス、航空、船舶などの交通機関、あるいは駅、空港、道の駅などの交通施設はどのような課題や問題を抱えているのか。国内外の具体的な事例を調査・学習することを通じて、地域の人たちにとって利用しやすい交通のあり方について議論し、理解を深めることを目的に活動しています。
恩田ゼミではこんなことを学んでいます!
鉄道、バス、路面電車などの公共交通は、今や単なる移動手段ではありません。中には交通を「地域の資産」と捉え、まちづくりの中心に位置付けている地域もあります。とは言え、こうした取り組みを実現させている地域は決して多くはありません。
私たちは、「交通を中心としたまちづくり」の取り組みを実現させた具体例を調査することで、交通事業者、行政、地域住民などの間にある思惑や利害の違いが、どのようにして調整され解決したのかを考察しています。座学で学んだことをもとに地方鉄道会社と提携し、「地域から愛される公共交通づくり」を目指したプロジェクトを推進しています。
アピールポイント
今年度創設3年目の新しいゼミナールであることです。伝統や凝り固まったしきたりがないからこそ、ゼミナールの本来の価値である「学生の主体性」が発揮しやすい環境であると言えます。私も「3年次の活動に企業連携プロジェクトを導入したい」という希望を、ゼミ生と共に先生に打診しました。このように、今自分たちに必要な学びは何かを主体的に考え、それを提案・実行できる環境があることが強みだと感じます。
ゼミの雰囲気
先生とゼミ生、またゼミ生同士の仲が良く、ゼミ教室内ではいつも会話が飛び交っています。先生との距離感が近いこともあり、授業内容や専門用語に関して分からないことを気軽に質問することができます。座学で行うグループディスカッションの際も、活発に意見を出すゼミ生が多いです。毎年行われる夏合宿では、ゼミ生一同、学びも遊びも全力で楽しんでいます。
先生の紹介
恩田睦先生
恩田先生は、駿河台キャンパスで「都市・地域交通論A・B」と「外国専門書講読」などの授業を担当されています。交通、特に鉄道やバスに関してとても詳しく、学生が何を聞いても答えてくださるので、ぜひ皆さんも授業を受講してみてください。
私はこんな理由でゼミを選びました!
理由は2つあります。1つは身近でありながらよく分かっていない交通について、正しく理解したかったからです。なぜ鉄道会社によって運賃が異なるのか、なぜ高速バスは安い運賃で運行できるのか、なぜ日本ではUBERのようなライドシェアができないのかなど、日常生活で感じる疑問の答えを学術的に知り、考えることができる環境に魅力を感じました。
もう1つは先述の通り、主体性を持って学べる場だと感じたからです。先生を納得させることができれば、自分たちの希望をゼミに取り入れることができます。ゼミ運営に柔軟性があることも決め手になりました。
恩田ゼミあれこれ
男女比・人数
1期生 男性14人:女性1人=15人
2期生 男性14人:女性3人=17人
3期生 男性13人:女性5人=18人
合計:50人
研究室の秘密道具・グッズ
秘密道具ではありませんが、私たちのゼミにおけるご意見番的な存在である4年生の濱橋豊先輩を紹介します。ゼミは長い期間同じメンバーで続けていくため、時には意見やアイディアが出なくなることや、視野が狭くなってしまうこともあります。そうしたときに、濱橋先輩に相談すると有益なアドバイスやフィードバックをくれるため、考える際の足掛かりになることがあります。
名物OB・OG
私の同期である2期生の小森晃太君です。彼は「学びも遊びも全力」という2期生のコンセプトを体現しています。グループワークやディベートにおいては積極的に調べて発言することで先生やゼミ生からの信頼も厚い上、ゼミ生同士で遊ぶ時には最もボケる回数が多く、場に笑いを生み出してくれます。真面目な面とムードメーカーの面を持ち合わせる、独特の立ち位置を確立している学生です。
メッセージ
私たちゼミ生の声によって実現した、鉄道会社と連携したプロジェクト活動についてご紹介します。私たちは、交通事業者が抱えている課題や問題を自分たちなりに調査・分析することで、大学の座学で得た知識を実践的に更に深めたいと思っていました。
そのような想いを恩田先生に相談したところ、千葉県の小湊鐵道株式会社様と連携し、社員の方による講演や企業訪問などを重ね、この春に集客イベントの企画提案をする機会をいただきました。新型コロナウイルスの影響で実現には至りませんでしたが、小湊鐵道の皆様からは有益なコメントをいただくことができました。
鉄道事業は、人と人との関係(社内、役所、地域住民、他の鉄道事業者など)が大切であるということがわかり、これまで私たちが持っていた知識やイメージとは異なっていました。このように座学で得られる知識と現場との乖離を知ることができただけでも大きな収穫でした。今後は後輩たちも、小湊鐵道様との連携企画を続けていく予定です。
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