研究室概要紹介
環境社会学研究室では、温暖化が進む地球環境、限られた資源という制約条件の下で、私たちがどのように生きていくか、資源を有効に使っていくための社会や経済の仕組みを研究しています。
具体的には、景観、生物多様性、保養などのいわゆる農業・農村の多面的機能、農業や農村に対する関心やイメージ、グリーン・ツーリズム(農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動のこと)、有機農業などを、それぞれ現地調査に基づき理解し、考察しています。
市田研究室ではこんなことを学んでいます!
3年次は『新版 キーワードで読みとく現代農業と食料・環境』(昭和堂、2017年)、除本理史著『公害から福島を考える――地域の再生をめざして』(岩波書店、2016年)の中から関心のあるテーマに沿って、発表、討論を行います。コロナ禍においてゼミ合宿の実施が困難な状況になってしまいましたが、世田谷区にある複合経営の「吉実園」にて少人数で日帰り調査を実施するなど、農業の現場に足を運ぶこともできました。


アピールポイント
豊富な調査実習
東京都、神奈川県、栃木県、熊本県、福島県など数々の実習先とのつながりがあるため、農業の現場に赴き、フィールド調査を行うことができます。都市と農村の農業のスタイルを比較したり、熊本県や福島県では災害からの復興や、農産物の風評被害について考察したりします。
入室条件にもあるように「好奇心旺盛」な自由な雰囲気
ゼミの時間はもちろん、課外活動においてもさまざまなフィールドで挑戦・活躍するゼミ生から良い刺激がもらえます!
研究室の雰囲気
個性豊かなメンバーの集まる愉快な研究室です!各自が熱中して調査、考察できるテーマに向かって突き詰めているので、仲間の調査発表を聞くのが楽しいです。中には1時間半以上のプレゼンテーションをするゼミ生もいます!2020年度の活動はほとんどがオンラインでしたが、心の距離は「密」になったと思います。

先生の紹介
市田知子先生
いつも優しく学生一人ひとりに寄り添ってくださる、皆の「お母さん」のような存在です。ゼミ生の興味関心に合わせて的確に指導してくださります。以前、私がタピオカブームとごみ問題について発表した際には、流行りのタピオカに興味津々でした(笑)。
私はこんな理由で研究室を選びました!
SDGs(持続可能な開発目標)が掲げられる今の時代において、この研究室での学びは自分の興味にとどまらず、進路や生活にも結び付くと考えたからです。 2年次に海外農業研修に参加して、中国・山東省で循環型農業の体験や、有機農業の出荷作業(有機認証のラベル貼り)などを経験して、農業と環境との関係性に興味を持ちました。
帰国後、環境社会検定試験(eco検定)の受験に挑戦し、環境・農業に好影響をもたらすグリーン・ツーリズムや認証制度について、深く研究したいと考えたのもきっかけです。
市田研究室あれこれ
男女比・人数
【3年生】男性10人:女性2人=12人
【4年生】男性7人:女性5人=12人
OB・OGの主な進路先
農協系(JA全農、株式会社日本農業新聞、JA東京スマイルなど)、国家公務員一般職(国税庁、防衛省、環境省など)、地方公務員(川崎市役所、印西市役所など)、食品系、住宅メーカーなど多岐にわたります。大学院への進学者もいます(これまでに明治大学農学研究科3名、筑波大学1名、早稲田大学1名)。
研究室の秘密道具・グッズ
【料理グッズ】
コロナ前に食品ロスやごみ問題をテーマに議論した後、自宅にある賞味期限の近い食材を持ち寄ってパーティーをしました。
名物研究室生、OB・OG
北は北海道、南は鹿児島県までOB・OGがいて、それぞれの分野で活躍しています。農家の後継ぎとして頑張っている方たちもいます。
その他
一昨年前までは、毎年11月初めの生明祭の時期に合わせて、OB・OG会を開催していました。コロナ禍のため、当面集まることはできませんが、LINEを通じて縦に横につながっています。
紹介者(写真右)と市田先生
「農産物・水産物の認証制度(エコラベル)の認知度と効果(予定)」
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
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