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ようこそ研究室へ
2023.08.28

近現代の日本の詩歌を活発な議論を通して研究(文学部・田口麻奈ゼミ)

文学部教員学生ゼミ・研究室

明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は文学部の秋庭さんが、田口麻奈ゼミナールを紹介してくれます!

ゼミ概要紹介

3年次は先生が提示した詩人・作品を中心に各ゼミ生が研究を行い、各回で担当者はレジュメを作成して発表します。他のゼミ生はそれを受けて疑問点や論理の矛盾点を提示し、発表者が応答するというディスカッションの形式です。最後に田口先生が総括をし、さらなる課題を示していただくことで、学期末のレポート作成に向けて議論を洗練させます。

4年次の卒業論文に関しては、近代文学を中心に比較的自由なテーマ選択が可能です(先輩談)。

ゼミの発表の様子

田口ゼミではこんなことを学んでいます!

事実や先行研究を用いて論理的に詩を論じることで、鑑賞にとどまらない説得力を獲得します。論文や記事、作者の他作品などの資料から「詩のことば」や作者について検証し、議論するうちに、発表者によってさまざまな視点や探求の方法があることに気付かされます。また、議論に参加することで、自分自身のレポートを書く上で論を検証する力も身に付きます。

私は、2年次に立原道造の『はじめてのものに』を通して彼の詩作と女性観について、3年次には三好豊一郎『囚人』を通して「孤独」の構造と空間イメージについて論じました。

戦後詩ゼミ紹介動画

動画は、ディスカッション中に高野喜久雄『独楽』における回転のイメージについて議論が白熱している様子です!

アピールポイント

全ての回が学生の発表とそれに基づく討論の形式になっています。学生の主体性を発揮する場として、日本文学専攻内で最も恵まれた環境です。戦前・戦後期の詩人を中心に近現代詩を扱いたい人はもちろん、活発で双方向的な議論をしてみたい人にお勧めのゼミです。

ゼミの雰囲気

討論をする時間が圧倒的に多いので、ゼミの時間以外でもコミュニケーションをとる機会が自然と多くなり、仲の良い雰囲気です。ゼミが終わった後には、自主的に近隣の飲食店でゼミの続きを行うこともあります。

3年次には4年次のゼミを見学する機会を用意してくださるので、その機会に先輩とつながることもできます。

ゼミの様子

先生の紹介

田口麻奈先生

ディスカッション中はあえて沈黙を守り、議論の流れを見守ってくださいます。一方で、全てのディスカッションが終わった後の講評や発表についてのご指摘が非常に鋭いため、ゼミ生は田口先生の評を毎回楽しみにしています。

また、質問や相談を積極的にすると、丁寧に対応してくださいます。

私はこんな理由でゼミを選びました!

近現代日本の詩歌を分析的に扱いたいという私の興味に合致したこと、1、2年次で田口先生の授業を受講した際に、深い部分に迫った非常に論理的な解説と、日本文学演習での発表に対する切れ味の鋭い指摘に引かれて、田口ゼミを選びました。

田口ゼミあれこれ

人数

15人

その他

私の学年では田口先生の明晰さに恐れをなして、ゼミ調査で第一志望にする人が少なかったのですが、とても優しい先生ですし、人気になって然るべきゼミなので、ぜひのぞいてみてください!

ゼミの情報を紹介してくれた方秋庭颯太さん(文学部4年・私立開成高等学校卒)

紹介者(写真左)と田口先生

私の研究テーマ
「ホトトギス・4Tとその周縁」

ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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