
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は文学部の船場さんが、井上優ゼミナールを紹介してくれます!

ゼミ概要紹介
井上ゼミでは「舞台・映画を問わず、自分が興味深いと感じた『芝居』を分析し、『演劇』的な観点から探る」ということをテーマに、一人ひとりが研究内容を決定します。春学期は各自で設定した研究内容について基礎的な情報を学んだ上で、秋学期は独自の視点からの考察と分析を加えて発表を行います。脚本や戯曲のような読書の範囲ではなく、あくまで舞台やスクリーンといった「鑑賞の場での体験」に基づいた研究を行います。

井上ゼミではこんなことを学んでいます!
ジャンルを問わずに自分の好きな題材を選ぶことができるため扱う内容はさまざまですが、どのような場合も文献読解をベースに、自分の実体験や感じたことから理解を深めます。
例えば、フレンチレストランを訪れた際、料理以外にも店員さんの振る舞いやお店の装飾といった「空間」を味わった経験から、「空間演出」をテーマに「舞台を見る姿勢に観客を導くため、そこではどのような空間を演出しているのだろう」ということを、論文やゼミ生の体験などから考えを深めていきます。
アピールポイント
「演劇」や「舞台」といって想像する東宝株式会社や宝塚歌劇団、劇団四季などからアングラ演劇(※)、さらに漫才や映画、映像配信まで研究対象が幅広いため、他のゼミ生の発表を聞くたびに、自分が今まで触れてこなかった分野の新たな知識を得ることができます。また、発表の後に感想や意見を交換する時間があるので、全く違うジャンルを研究する人や似たジャンルを研究する人などさまざまな観点からの意見を聞くことで、さらに自分の考えを深めることができる点も魅力です。
※アングラ演劇:「アングラ」とはアンダーグラウンドの略語で、1960年代に起こった美術や音楽なども含む反権威主義的な文化・芸術運動のこと

ゼミの雰囲気
1年次から井上先生の授業を受講している学生が多いため、先生との距離感が近いです。また、演劇学専攻の3年次のゼミの中でも一番人数の多いゼミということもあり、いつもにぎやかで楽しい雰囲気です。みんな自分の好きなジャンルを研究テーマに選んでいますが、積極的に意見交換をしたり感想を伝え合ったりするので、おのおののテーマを共に学んでいくという結束力もあります。
先生の紹介
井上優先生
とても優しく、常に学生と同じ視点で対話してくださる先生です。ご専門は西洋近代上演史ですが、どのような題材を選んでも先生の持っていらっしゃる演劇に関する幅広い知識から、各題材に沿った的確なアドバイスやヒントをくださるので、絶対的な安心感があります。
私はこんな理由でゼミを選びました!
1年次にも井上先生のゼミに参加していたのですが、そこではシェイクスピアの『ハムレット』を扱っており、戯曲を読み込むことで作品の解釈を深める面白さを学びました。この時の先生のゼミが楽しかったということと、元々「舞台を見る」ということが好きで演劇学専攻を選んだこともあり、「今度は自分が実際に劇場でさまざまな作品を観劇する中で感じたことについて理解を深めたい!」という思いが強まったため、井上ゼミを選びました。
井上ゼミあれこれ
人数
21人
OB・OGの主な進路
演劇・エンターテインメント業界から一般企業、教職など、多岐にわたっています。
紹介者(写真右)と井上先生
私の研究テーマ
「宝塚歌劇で描かれる『死』の美学」
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