
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は文学部の高堀さんが、青谷秀紀ゼミナールを紹介してくれます!
ゼミ概要紹介
青谷ゼミでの主な研究対象は、西洋中世史です。春学期には、6~15世紀の政治・社会・文化に関する文献を講読しています。秋学期には、3年次と4年次合同でゼミを行い、それぞれがこれまでに研究してきた成果を発表します。
青谷ゼミではこんなことを学んでいます!
西洋中世史を中心に学んでいますが、他の地域や時代にも関心を持った学生が多く所属しているため、時には中世史の枠を超えた研究を行っています。一例としては、近世史における複合国家論に関する文献を講読しました。また、近年注目されつつあるジェンダー史を積極的に扱い、中世史における女性に焦点を当てた文献も講読しています。昨年度は、女性と権力、女性と医療に関する文献を扱いました。このように時代、地域、テーマのいずれにおいても幅広い視点から西洋史を学びます。
アピールポイント
ゼミ生一人ひとりに寄り添った文献が、講読で扱われることです。青谷ゼミでは、毎週扱う文献が異なるため、一学期を通して10本近くの文献を講読します。そのため、ゼミ生一人ひとりの研究テーマに沿った文献を先生に選んでいただけます。昨年度は、女性史、複合国家論、図像学、スポーツといったテーマに関する文献を扱いました。
ゼミの雰囲気
とても穏やかな雰囲気です。毎回新しい文献を講読するということもあり、みんなゼミの前に文献の予習を黙々と行い、集中した雰囲気があります。ゼミが始まってからも、発表にしっかりと耳を傾け、質問も積極的に飛び交います。ゼミ生一人ひとり関心のあるテーマが大きく異なっているため、一つの文献に対して、おのおののテーマに絡めた視点からの意見が集まり、新たな発見があって楽しいです。

先生の紹介
青谷秀紀先生
青谷先生は、中世のネーデルラント(現在のベルギーやオランダに相当する地域)を中心に研究されています。私の研究テーマは先生の専門分野と比較的近いため、日々アドバイスをいただいていますが、専門外のテーマを扱うゼミ生に対しても親身になってアドバイスをしてくださいます。ゼミ生に寄り添ってくださる、とても信頼できる先生です。
私はこんな理由でゼミを選びました!
私は元々オーストリア史に関心があったので、1年次の頃はオーストリア史がご専門の先生の「原書講読」という授業を受講していました。しかし、1、2年次を通して西洋史を学んでいるうちに、自分に全く知識のない「中世」という時代に引かれるようになりました。西洋中世は現在との価値観が大きく異なるため、中世の美術品などは一目見ただけではなかなか理解することができません。こうした「未知の世界」に強く引きつけられ、西洋中世史を扱う青谷ゼミを選択しました。
青谷ゼミあれこれ
人数
3年次:10人、4年次:14人
OB・OGの主な進路
教員、出版社、大学院など
紹介者(写真右)と青谷先生
私の研究テーマ
「16世紀宗教改革におけるイコノクラスムについて」
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