
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は理工学部機械情報工学科の島田さんが、井上全人研究室を紹介してくれます!
研究室概要紹介
井上研究室(設計システム研究室)では、設計開発を効率的に行うための、設計支援システムを開発しています。設計者のアイデア出しを支援し、熟練者の思考能力をさらに高め、意思決定を加速させるだけではなく、経験の浅い設計者でも使える自由度の高い設計支援システムの開発を目指しています。井上研究室で開発しているシステムは、日々負担が大きくなっている設計者の願いであり、モノづくり大国日本を支える基盤技術となると考えています。
井上研究室ではこんなことを学んでいます!
井上研究室では、以下の大きく6つのテーマについて研究を行っています。
- 不確定な情報の中でも、設計者が作りたい製品を効率良く、かつ柔軟に設計する手法
- 「使いやすさ」などの人間の感性に基づいた評価を反映した製品の設計手法
- モーションキャプチャ(※)解析によるユニバーサルデザインの考案
- ばらつきや誤差などを考慮し、安定した性能や品質の製品を設計する手法
- 再利用、再製造、アップグレードを考慮した持続性の高い製品
- 自動車のリユース部品を利用することによる二酸化炭素の削減効果
※モーションキャプチャ:現実の人物やモノの動きを3次元でデジタルデータにする技術。CGキャラクターのアニメーション付け、スポーツ選手の動作分析、ロボットのリアルタイム制御などに活用される


アピールポイント
自分たちが興味のあることを研究できる、学生が主役の研究室です。打ち合わせや共同作業は私たち学生のペースで行われ、私たちが研究したいと思ったことは先生が全力でサポートしてくださいます。また、さまざまな有名企業・団体と共同研究を行っている点も、学生にとっては大きな成長のチャンスです。
設計という学問が他の多くの分野に関連していることに加え、研究を通じてプログラミングなどのソフト面についても学ぶことができるため、学生の可能性を広げられる研究室でもあります!
研究室の雰囲気
研究班ごとの研究活動に加え、他の研究室も交えたスポーツ交流会やゼミ合宿などもあり、みんなで和気あいあいと楽しんでいます。また、先輩方が親身になって就職活動の相談に乗ってくださったり、授業後に先生も含めてその場にいる人たちで一緒に昼食を取ったりと、研究以外の面も充実しています!親切で優秀な方々がたくさんいらっしゃるので、いつも非常に心強く感じています。

先生の紹介
井上全人先生
学生に寄り添い、私たちのことを常に最優先に考えてくださるとても優しい先生です。研究面でも、いろいろな視点があるということに気付かされる、的確なアドバイスをくださいます。学生全員から慕われているすてきな先生です。

私はこんな理由で研究室を選びました!
何より研究室の環境・雰囲気が良かったためです。先生の人柄の良さもあり、先生と学生間の関係性はもちろん、先輩や後輩も含めた全員で良い雰囲気を築けているため、研究する環境は最高です!また、設計は材料や熱、統計など幅広い分野に関連しているため、設計という学問を通じてさまざまな分野に触れることができることは、まだ研究したいことが定まっていなかった私にとって非常に魅力的でした。

井上研究室あれこれ
人数
30人(修士2年次:5人、修士1年次:6人、学部4年次:9人、学部3年次:10人)
OB・OGの主な進路
キヤノン株式会社、ソニー株式会社、オリンパス株式会社、株式会社小松製作所、株式会社日立製作所、日産自動車株式会社、スズキ株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社デンソー、ボッシュ株式会社、ダイハツ工業株式会社、株式会社キーエンス、富士通株式会社、花王株式会社、日本マイクロソフト株式会社、株式会社NTTドコモ、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、ソフトバンク株式会社、楽天グループ株式会社、株式会社野村総合研究所 他
研究室の秘密道具・グッズ
- モーションキャプチャ
- 感性アナライザ(脳波計測器)
- 全学生用PC、共用PC、高スペックPC2台
- ミーティング用360度カメラ

井上先生と紹介者(写真右)
私の研究テーマ
「セットベース設計手法に基づく意思決定支援システムの開発」
設計の初期段階という不確定な情報が多い中で、性能と設計変数を同時に考慮しながら、設計者が意思決定できるよう支援する手法について研究しています。
MeijiNOWでは、Xアカウント(@meiji_now)で日々の更新情報をお知らせしています。Xをご利用の方は、以下のボタンからMeijiNOW公式アカウントをフォローして、情報収集にご活用ください。
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです