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ようこそ研究室へ
2024.04.15

ドイツの歴史からメディアと記憶の関係をひもとく|商学部・広沢絵里子ゼミ

商学部教員学生ゼミ・研究室

明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は商学部の橋本さんが、広沢絵里子ゼミナールを紹介してくれます!

ゼミ概要紹介

広沢ゼミでは、「記憶の文化」と「メディアと記憶」について研究しています。「記憶の文化」は、戦後ドイツで生まれた概念で、忘却していく記憶を後世に残すことについての研究です。文献や映画、博物館、記念碑などを通して記憶は伝承されていますが、それぞれの利点や問題点をひもときながら、発表、ディスカッションを通して理解を深めています。「メディアと記憶」については、歴史だけではなく、さまざまな場面でのメディアと記憶の関係について幅広い視点から考察しています。

広沢ゼミではこんなことを学んでいます!

2年次には、「戦争記憶」をテーマに、主に第二次世界大戦時のナチスに統治されていたドイツの歴史と戦争記憶の伝達方法について、歴史の教科書や博物館、ホロコースト記念碑などから学習していきます。私たち14期生は、最後にまとめとして、ドイツの事例を基に、戦争記憶に関係する戦後処理の日独比較について、論文を書きました。

3年次には、歴史の伝達手段であるメディアについて学習します。書籍、写真、映画、マンガといったメディアが歴史に及ぼす影響や役割、変化について、発表やディスカッションをしています。歴史問題だけではなく、現在起きている戦争や事件、文化に対するメディアや報道の在り方についても、幅広く考えています。

授業でのディスカッションの様子

アピールポイント

広沢ゼミでは、ドイツの歴史やメディアについて学んでいますが、ドイツ語が全く分からなくても大丈夫です!文献に難しい単語が出てきた際には、先生が丁寧に解説してくださいます。

また、授業の中で戦争映画や無声映画などさまざまな映画を鑑賞し、記憶を伝達する上での効果的な方法を考察したり、長期休みには実際に博物館や美術館を訪れたりして、実践的な活動にも取り組んでいます。博物館や美術館を訪れる際には、他学年の先輩や後輩と一緒に行くこともあるので、学年を超えた交流があります。

東京都写真美術館を訪問した際の一枚①
東京都写真美術館を訪問した際の一枚②

ゼミの雰囲気

少人数ならではのアットホームで温かい雰囲気です。体育会に所属しているゼミ生や留学生などさまざまなゼミ生がいるので、話し合いではいろいろな視点からの意見が飛び交っています。学期末には、先生と同期だけの食事会や、先生と他学年を含めた食事会を開くこともあり、和気あいあいとしています。

13、14期合同映画鑑賞会でのグループワークの様子

先生の紹介

広沢絵里子先生

とても優しくにこやかな先生です。文献を読む中で、分からない単語や独特な言い回しが出てきた際には、丁寧に解説してくださり、いつもゼミ生の疑問を解消してくださいます。ドイツについて詳しく、実際、私が今年の夏にドイツ短期留学をする際には、たくさんのアドバイスをくださいました。

私はこんな理由でゼミを選びました!

ドイツをはじめとしたヨーロッパの歴史や文化に興味があったからです。また、私は二つのゼミナールを同時に履修できるダブル・コア(※)をしていて、商学専門演習ではマーケティングの勉強をしているため、広沢ゼミで、プロモーションに深く関わるメディアについて専門的に学べることも、魅力に感じました。ドイツの歴史やメディアの役割についての研究を通して教養を身に付け、現代社会の現状と照らし合わせながら理解を深めていきたいと考えたため、このゼミを選びました。

※ダブル・コア:2年次から、「商学」を専門に学ぶゼミと、深い「教養」を学ぶゼミの二つを同時に履修することができる商学部の制度

広沢ゼミあれこれ

人数

2年次:9人、3年次:4人、4年次:9人(2023年度)

OB・OGの主な進路

製造業、金融業、建設業、出版業、公認会計士、税理士など

名物ゼミ生

明治大学シェイクスピアプロジェクト 音楽監督 丸山怜さん(2024年卒業)

ゼミの情報を紹介してくれた方橋本知歩さん(商学部4年・千葉県立船橋東高等学校卒)

紹介者(写真左)と広沢先生

私の研究テーマ
「戦争映画における効果的な記憶の伝達方法について」

ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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