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ようこそ研究室へ
2024.02.15

体内時計の謎に迫る!共同研究や産学連携も行う動物生理学研究室(農学研究科・中村孝博研究室)

農学部教員学生ゼミ・研究室

明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は農学研究科生命科学専攻の浪江さんが、中村孝博研究室を紹介してくれます!

研究室概要紹介

私たちのからだの中には、「体内時計」もしくは「生物時計」と呼ばれる時計が存在しています。中村研究室(動物生理学研究室)では「からだのリズムを知って活用する」をテーマに、生命の基本現象である生体リズムの研究を行っています。「体内でどのようにしてリズムが刻まれるのか?」という疑問の解明研究や、薬剤の時刻依存的な薬理作用を確かめる研究など、生体リズムに関わる基礎研究から応用研究まで幅広く行っています。

マウスの腸管内に発生したポリープを観察している様子

中村研究室ではこんなことを学んでいます!

中村研究室にはコアタイムがなく、おのおのが好きな時間に来て研究を進めています。ゼミは週2日あり、水曜日と金曜日に実施しています。水曜日のゼミでは時間生物学の教科書の輪読や英語で書かれた学術論文の紹介をしており、活発な議論で学びを深めています。金曜日のゼミでは研究の進捗報告をしており、1週間の振り返りや、先生と先輩からのフィードバックをいただく機会として機能しています。どちらのゼミでも発表が伴うので、プレゼンテーション能力が向上します。

ゼミの様子

アピールポイント

研究に集中できる環境が整っていることが一番の魅力です。中村研究室では、実験動物を常に1000体以上確保しており、個人のペースに合わせて自由に研究を進めることができます。また、共同研究や産学連携も積極的に行っており、外部の方々と協力しながら研究することができます。体内時計というテーマは2017年のノーベル生理学・医学賞に選出されたこともあり、世界的にも注目度の高い分野の研究ができることも魅力です。

研究室の雰囲気

中村先生や客員研究員の渡辺先生、研究支援員の直井さんも含め、常に和気あいあいとした雰囲気です。同期はもちろん、特に学年を超えて仲が良いです。その一方で、実験する時としない時のめりはりがしっかりと利いているので、お互いが切磋琢磨して成果を出すことができるような環境でもあります。先輩後輩関係なくゼミ生同士の距離が近いので、「先輩に聞きづらいな」と思うようなことはなく、いつでも相談しやすいことも魅力の一つです。

夏にゼミのみんなで花火をしました!

先生の紹介

中村孝博先生

学生との距離が近く、とてもフレンドリーな先生です。研究はもちろんのこと、日常生活や今後の進路のことについても相談に乗ってくださいます。家族思いのお父さんという一面もあり、時には親身に、時には厳しくご指導いただいています。

私はこんな理由で研究室を選びました!

動物を扱う研究室の中でも、私たちの日常生活に密接に関わっている「体内時計」をテーマとしており、私はその仕組みや病気との関係性について興味があったためこの研究室を選びました。また、研究室に入室して間もない学部3年次から個人で研究テーマを持つことができる点にも魅力を感じました。今振り返ると、企業の方との共同研究に携われたり学会に参加できたりと、さまざまなことに挑戦することができたので、この研究室を選んで良かったと感じています。

中村研究室あれこれ

人数

22人

OB・OGの主な進路

大学院進学(内部・外部)、就職(医薬品関連、食品関連、農水産業関連、IT関連、教員、公務員)

研究室の秘密道具・グッズ

「コフィン」
複数のケージを設置できる真っ黒な飼育箱です。その形から、日本語で棺おけを意味する「コフィン」と呼ばれています。外からの光を完全に遮断し、部屋の照明の影響を受けないようにしているので、昼夜を再現したり動物を時差ボケさせたりすることができます。このコフィンの中でマウスやハムスターの輪回し活動の記録を取っています。

「コフィン」の中の様子
研究室の情報を紹介してくれた方浪江朋子さん(農学研究科 生命科学専攻 修士2年・埼玉県立浦和第一女子高等学校卒)

紹介者(写真左)と中村先生

私の研究テーマ
「時計遺伝子Per1の欠損が大腸がんの発生や進行に与える影響」

ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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