
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は文学部の高野さんが、井上貴恵ゼミナールを紹介してくれます!
ゼミ概要紹介
井上ゼミでは「イスラム教」という宗教を中心としたさまざまな文献を講読しており、講義では、課題として提示された文献に対してゼミ生自身が考察したことを発表します。文献の内容から発展させた問いが先生からゼミ生へ、ゼミ生から先生へと投げかけられることも多くあり、発表者以外のゼミ生の意見を幅広く聞くことができます。
井上ゼミではこんなことを学んでいます!
2023年度の3年次の演習では、春学期はイスラム思想に関する文献を読んでまとめ、秋学期は春学期の内容に加えて卒業論文のテーマを作成しました。扱った文献の例としては、イスラム過激派の思想、ムスリム女性の着用するヴェールの問題、イスラム神秘主義(スーフィズム)、パレスチナ問題、井筒俊彦という思想家のイスラム観などがあります。毎週扱う文献が異なるため、多様な視点からイスラムを学ぶことができます。

アピールポイント
井上ゼミでは、多くの文献を取り扱い、これらを読んで小論文を作成します。そのため、イスラムにおける知識を深めることができるだけではなく、講義全体を通して、4年次で行う卒業論文の作成に必要な論文作成技法を身に付けることができます。また、講義の序盤には、担当のゼミ生が書評を行う時間が設けられているため、自分が読んだことのない本を新たに発見する良い機会となり、さらに自主的に読書をするという意識も身に付きます。

ゼミの雰囲気
ゼミ生の人数がそれほど多くないこともあり、落ち着いた雰囲気でスムーズに講義が進行しています。講義が始まる前の時間には、先生とゼミ生が和気あいあいと雑談をしていたり、先生が出張された際にはゼミ生にお土産のお菓子を配ってくださったりと、先生とゼミ生との距離は近いです。こうした雰囲気から、個人的にはとてもリラックスした状態で講義に臨むことができています。

先生の紹介
井上貴恵先生
井上先生は、イスラム教に関わる思想の研究を専門とされています。講義では、先生自らが作成された資料を用いて、丁寧に分かりやすくイスラムについて説明してくださいます。
私はこんな理由でゼミを選びました!
もともと宗教に関する心理・思想や、ジェンダーにおける問題などに興味を持っていたことがきっかけでした。2年次の春学期に初めて井上先生の講義を受講したのですが、この時にイスラム圏の文化を知ったことでイスラム教に興味が湧き、井上ゼミに入ることを決めました。現在は、ムスリム女性のヴェールとジェンダー観について特に関心があるため、卒業論文に取り入れようと考えています。
井上ゼミあれこれ
人数
3年次:6人、4年次:10人(2023年度)
OB・OGの主な進路
教育関係、民間企業、大学院進学など
紹介者(写真左)と井上先生
私の研究テーマ
「社会的マイノリティへの必要な配慮とは何か」
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