
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は法学部の内田さんが、有賀恵美子ゼミナールを紹介してくれます!
ゼミ概要紹介
有賀ゼミでは、民法を学んでいます。「総則」から「相続」まで、ほぼ全ての範囲が対象です。普段のゼミの流れは、まず発表担当者があらかじめ事例問題を解き、レジュメを作成します。このレジュメをゼミ生みんなで読み、活発に意見交換します。そして最後の30分で、先生が各班の意見を基に問題点を整理し、解説してくださいます。
事例問題は、オリジナル問題の他、旧司法試験の過去問題やロースクール(法科大学院)の過去問題などさまざまあります。一見簡単そうに見える問題でも実は奥深く難しいこともあり、議論を進めることで分かる難しさ、面白さがあります!
有賀ゼミではこんなことを学んでいます!
事例問題を通じて、民法の基本事項を学んでいます。3年次の春学期は、総則の中でも難しいポイントである第94条第2項を中心に学習しました。ここで民法の基本的な考え方を理解し、4年次にかけて、債権法領域を中心にさまざまな事例問題に取り組みます。
昨年秋に行われた合宿では、班対抗で未成年者による交通事故の事例問題を検討し、討論会という形で互いの意見をぶつけました。相手の主張と自分たちの主張は何が異なるのか、質疑応答を繰り返す中で、ぼんやりとした違和感をかみ砕いて言語化することができ、問題についてより深く理解することができました。
アピールポイント
みんなしっかりと民法を勉強しているので、議論の際の発言や質問が良い刺激になります。また、ゼミ生は法曹志望、民間志望、公務員志望、留学した人などさまざまな人がいるため、まだ進路が決まっていない人にとっても、いろいろな分野の話を聞くことができる環境です。
私は法曹志望なので、同期に法曹志望が多くいたことが、ロースクール入学試験の支えになりました。先生は、4年次春学期のゼミの事例問題にロースクール入学試験の過去問題を多く使用してくださったり、春休みに特別ゼミを開催してくださったりしました。ロースクールを受験しないゼミ生にとっても深い学びを得ることができる機会となり、ゼミ全体としてしっかりと勉強することができました!
有賀ゼミでは、ゼミ生同士の仲が良く、先生も一緒にみんなで食事に行くことがあります。また、年1回OB会があり、裁判官、検察官、弁護士などさまざまな分野で活躍する先輩方から直接お話を聞くことができます。横のつながり、縦のつながりが強い点も、有賀ゼミの魅力です。
ゼミの雰囲気
有賀先生を中心に、和気あいあいとしています。懇親会や秋のゼミ合宿を通してゼミ生同士が打ち解け合い、すっかり仲良くなりました。ゼミが始まる前はワイワイと会話を楽しみ、始まると程よい緊張感と共にみんな議論に集中しています。毎週即席の班を作って議論するので、自然とみんなで話す環境があります。
先生の紹介
有賀恵美子先生
いつもゼミ生に寄り添ってくださる先生です。問題が分からず悩んでいると、条文の趣旨を踏まえて一つ一つ丁寧に解説してくださいます。また、答案を書く際、「頭では分かっているつもりなのに書けない」ということが出てきますが、先生の説明は「分かったつもりのこと」を「書けること」まで導いてくださるので、とても勉強になります。他にも、進路の悩みなど、どのような話も優しく聞いてくださいます!
私はこんな理由でゼミを選びました!
私は法曹志望であるため、民法のゼミに入ろうと決めていました。民法のゼミは多く存在しますが、有賀ゼミを選んだ決め手は、2年次に有賀先生の「民法(債権)II」を履修していたことです。この授業で、抽象的でとっつきにくかった民法を具体的なイメージと共に理解することができたため、2年間腰を据えてもっと深く民法の勉強に挑戦したいと考え、有賀ゼミを選びました。
有賀ゼミあれこれ
人数
3年次:18人、4年次:18人
OB・OGの主な進路
法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)、民間企業(金融、IT、不動産、人材など)、公務員(都庁県庁、裁判所職員など)
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