
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は商学部の山田さんが、澤井和彦ゼミナールを紹介してくれます!

ゼミ概要紹介
澤井ゼミでは、「スポーツビジネス」や「スポーツ政策」「スポーツと社会問題」に関する研究を行っています。商学部といえば「ビジネス」ですが、皆さんはスポーツをビジネスの視点で考えたことはありますか?また、「スポーツビジネス」と聞いて何を思い浮かべますか?
実は、スポーツがビジネスとして注目を集めるようになったのは、1984年のロサンゼルスオリンピックや、1992年に始まったイングランドのプレミアリーグなど、つい最近のことです。
日本では2015年にスポーツ庁が発足しましたが、2019年の日本の国内総生産(GDP)全体に占めるスポーツGDPの割合は1.65%(2022、株式会社日本政策投資銀行)にとどまっており、さらなる成長・発展が期待されています。
澤井ゼミでは、将来のスポーツビジネス発展に貢献したい学生が多く集まり、「する」「みる」「ささえる」「つくる」「かせぐ」の観点から、スポーツビジネスに関係する政策の立案などに取り組んでいます。
澤井ゼミではこんなことを学んでいます!
2年次は、 スポーツビジネス初学者が多いため、春学期前半にスポーツビジネスに関するテキストを読み、ディスカッション・グループワーク・プレゼンテーションを行います。そして10月に行われる「スポーツ政策学生会議(SPJ: Sports Policy for Japan)」に参加するために、春学期後半には研究テーマ・グループを決定し、夏休み以降、研究を進めていきます。
3年次では、春学期に前年の研究テーマを見直し、新たなグループでSPJ参加に向けて研究を行います。研究テーマ・グループは個人の興味関心・社会的意義・学術的意義の3つの観点から決定されます。(例:「プロスポーツの社会貢献活動」「スタジアムと地域振興」「アスリートのキャリアトランジション」など)
4年次では、2年間の成果を踏まえて卒業論文を執筆し、商学部の奨学論文に応募します。
また、夏休みには毎年3学年合同のゼミ合宿を開催し、その時点での成果を発表し、全学年でのディスカッションを行います。もちろん、親睦を深めるために、バーベキューやレクリエーションなども行っています。そのほか、澤井先生が授業以外にもさまざまな講演会やイベント、フィールドワークを紹介してくださいます。

アピールポイント
アピールポイントを2点紹介します。
1点目はスポーツビジネスを学ぶ環境です。澤井先生はもちろんのこと、毎学期、スポーツビジネスの最前線で活躍されている方をゲスト講師としてお招きしています。毎回、貴重なお話を伺うことができるので、ゼミ生にとって良い刺激となっています。
以下、過去のゲスト講師とテーマを一部ご紹介します。(肩書は当時のものです)
- 上林功さん(超人スポーツ協会、事務局長)「『超人スポーツ』とは」
- 米司隆明さん(NPO法人ジャパンスポーツコミュニケーションズ)「『運動会』を世界へ!」
- 林邦彦さん(Bリーグ・アルバルク東京、社長)「Bリーグクラブのマネジメント」
- 原田卓也さん(千葉ロッテマリーンズ)「プロ野球球団の経営とマーケティング」
- 桂田隆行さん(日本政策投資銀行)「スタジアム・アリーナの可能性」
- 花内誠さん(元電通、九州産業大学教授)「都市とスポーツ」
2点目は澤井ゼミの実績です。昨年、24大学・61チーム・314名の学生が参加して行われたSPJ2023では、澤井ゼミ3年Dチームの「スタジアムに投票所を—若者の投票率を上げるために—」が優秀賞を受賞しました。ほかにも以下の受賞歴があります。
- 2022 優秀賞「『笑い』でフレイル予防—『笑えるスポーツ』で高齢者を健康に—」
- 2021 特別賞「未来の体育を創ろう!—ダイバーシティスポーツで体育の楽しさと多様性の理解を—」
- 2021 特別賞「観光×競技かるた—新たなスポーツツーリズムの展開—」
- 2020 優秀賞/笹川スポーツ財団特別賞「移住促進におけるJリーグ活用法の研究—Jクラブ公認地域ウェルカムカフェの設立—」
- 2020 特別賞「eスポーツの社会的意義と障害者雇用」
- 2019 優秀賞「東京を歩こう2020」
- 2018 最優秀賞「キャリスタ同好会 ~同窓会は地方とJクラブを救うか?~」
- 2017 特別賞「プロ野球16球団拡大構想の可能性」
先輩方の功績に恥じぬよう、現役ゼミ生たちも頑張っています。

ゼミの雰囲気
「スポーツが大好き!」「ずっと運動部!」といった体育会系の学生が多いと思うかもしれませんが……、意外とそのようなことはありません。先輩・後輩・同期も含め、みんな穏やかに楽しくゼミ活動を行っています。
学期に必ず1回は、全学年で懇親会やスポーツ大会、スポーツ観戦を行うので、横だけでなく縦のつながりも強くなります。そのつながりがお互いを刺激し、成長することができています。

先生の紹介
澤井和彦先生
澤井先生の専門分野は「スポーツ科学」「体育」「身体教育学」で、明治大学では体育のほかに「スポーツとグローバリゼーション」(和泉/秋学期)、「スポーツビジネス論」(駿河台/春学期)を開講しています。
澤井ゼミに入って最初に驚くのは、澤井先生の豊富な知識や経験、幅広い人脈です。そして、スポーツビジネス初学者の私たちに、スポーツのあれこれを広く、深く、丁寧に教えてくださいます。また、いつもゼミ生に寄り添ってくださる先生です。グループワークで悩んでいる時には、ゼミ生が自ら正解にたどり着けるように的確なアドバイスをくださったり、授業外で質問をしても驚くほど早く返信をくださったりします。
私はこんな理由でゼミを選びました!
高校までは野球や剣道などを「する」ことでスポーツに関わってきました。しかし、高校3年生でマネージャーに転向したことや、国立競技場の竣工(2019)、エスコンフィールドHOKKAIDOの起工(2020)などスタジアムビジネスの注目が高まったことで、スポーツを「ささえる」ことに興味を持ちました。
そんな中、大学1年次に澤井先生の「スポーツとグローバリゼーション」を受講したことで、これまで自分が持っていたスポーツの知識に偏りがあることに気付かされ、「澤井先生の下でスポーツビジネスを学びたい」と思いました。当時はスポーツ界で働きたいとまでは思っていませんでしたが、2年次からの充実したゼミ活動や仲間のおかげで、今では「山田-スポーツ≒0」となるぐらい、人生における澤井ゼミの存在が大きなものとなっています。

澤井ゼミあれこれ
人数
47人(2年次:17人、3年次:15人、4年次:15人)
OB・OGの主な進路
株式会社川崎フロンターレ、公益財団法人日本スポーツ協会、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ、東急不動産株式会社、三菱地所レジデンス株式会社、株式会社NTTデータ、株式会社日立製作所、みずほ証券株式会社、株式会社SMBC信託銀行、野村證券株式会社など
紹介者(写真右)と澤井先生
私の研究テーマ
「スポーツによるコミュニティの創造 ~スポーツまちづくりの可能性~」
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