2021.10.08

【留学どうだった?】「実留学とオンライン留学の二つの経験/ドイツ・ビーレフェルト大学」牧さおりさん


明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は文学部の牧さんが、ドイツでの実留学体験およびオンライン留学について紹介してくれます!
留学体験を紹介してくれた方牧さおりさん(文学部4年)

留学先 ドイツ
大学名 ビーレフェルト大学
留学プログラム名 学部間協定留学
留学期間 2020年10月~2021年2月

こちらの記事は、「明治の“いま”がこの1冊に!」広報誌『明治』第90号「世界へ飛び出せ!明大生」からの転載になります。

私が実留学・オンライン留学をした理由

私がドイツに実留学した理由は、現地で自分の専攻であるドイツ文学を学びたかったからです。現地の学生と共に学ぶことで、ドイツの文化や価値観への理解をより深められるのではないかと考えました。そして、ビーレフェルト大学を選んだ理由は、ドイツに留学経験のある先輩の話を伺い、大学のある街の雰囲気などが良かったからです。また、私は言語学に興味があったので、それに関する授業が多いという点も魅力に感じ、ビーレフェルト大学に決めました。

当初、2020年4月からの授業開始に合わせ、3月に渡航しましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、渡航から1カ月程で途中帰国を余儀なくされました。それでも私は留学したいという思いを諦めきれず、コロナ禍の限られた環境の中でもできることを考え、留学期間を春学期から秋学期に延期し、オンライン留学をすることに決めました。

留学先学校の紹介

ビーレフェルト大学は、デュッセルドルフから電車で約1時間のところにあり、周囲は比較的田舎で、自然が豊かです。日本の大学とは違う環境の中で、のんびり勉強ができます。留学当初、日本人がクラスにおらず不安でしたが、インターナショナルオフィスがイベントを定期的に企画して、留学生同士が交流する機会を設けてくれるなど、手厚くサポートしてくれました。現地の方も優しい人ばかりで、とても過ごしやすかったです。

ビーレフェルト大学校舎

留学先での修学内容

ビーレフェルト大学ではオンライン形式での授業でも、テストは現地で行われるため、受講できる授業は限られていました。その中で私は、主に語学の授業を中心に受け、多国籍の学生と共に、高いレベルの授業を通じて語学力向上に取り組みました。授業は15人程のクラスで、2〜3人のグループに分かれ、ディスカッションやプレゼンテーションを行いました。他の留学生はイタリア、ロシア、ガーナなどから来ていて、さまざまなバックグラウンドを持つ学生と共に学ぶことができ、貴重な経験となりました。

現地での苦労、思い出

実留学中にコロナ禍となり、隔離期間などイレギュラーなことが多く起こり、対応するのに苦労しました。しかし、ロックダウンが始まる前は、他の留学生とご飯を食べに行ったり、大学の裏にある山に登ったりしました。ドイツ人の友人は、車で隣町まで連れて行ってくれ、ドイツのローカルな暮らしを知ることもできました。 新型コロナウイルス感染症の影響で、1カ月という短い滞在となりましたが、素晴らしい経験ができました。

オンライン留学では、授業内での議論の際に、空気感が掴みづらく、円滑なコミュニケーションを取るのに苦労しました。また、時差の関係で午前2時から始まる授業もあり、モチベーションの維持も大変でした。このように、オンライン留学は大変なことが大半を占めていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、できることも限られている中で、海外の授業を受けることができ、非常に有意義に時間を使うことができたと感じています。

オンラインでの授業の様子

その後の生活に生きていること

私の所属する学部では、オンライン留学と並行して明治大学の授業を受けることが認められていました。ドイツと日本の大学の授業を受け、課題提出に追われながら、アルバイトや就職活動も進めていくことは身体的にも精神的にも大変でした。しかしその分、スケジュール管理力やつらいことを乗り越えるための精神力は向上し、留学後の生活の中で生かすことができています。

最後に

現地でもオンラインでも、さまざまな苦労がありましたが、現地の学生や留学生と交流できたことは貴重な体験となりました。コロナ禍でもドイツに渡航させてくれ、留学を後押ししてくれた家族や、現地で出会い、日本に帰国後もいろいろと助けてくれた友人には感謝の気持ちでいっぱいです。コロナ禍で上手くいかないことも多くありましたが、そのような中でも納得のいく留学ができたと思っています。

友人と(空港まで見送りにきてくれました)
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、広報誌『明治』第90号発行当時のものです
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております