
パリ2024オリンピックの総合馬術団体に出場した大岩義明選手(1999年商学部卒業)・戸本一真選手(2006年商学部卒業)・北島隆三選手(2008年政治経済学部卒業)が、日本の馬術では92年ぶりとなる史上2回目のメダルを獲得した。総合馬術団体でのメダル獲得は初となった。
総合馬術は馬場馬術・クロスカントリー・障害馬術の3種目で争い、減点法で点数が少ないチームが上位となる。団体は各チーム3人で構成され、各競技の合計点で競われる。
現地時間の7月27日に馬場馬術が行われ、28日にクロスカントリーが行われた。2日目のクロスカントリーを終えた時点で日本はメダル獲得圏内の3位。メダル獲得に向けて、最終種目の障害馬術を控えていた。

ところが、現地時間29日の朝に行われた馬体検査(馬が競技出場に適しているか判断する検査)の結果、北島選手の馬が検査をクリアできなかったため、北島選手に代わり田中利幸選手が出場することになった。日本代表はこの選手・馬の交代によりチームとして20点の減点を受けた。前日暫定3位だった順位を2つ下げ、最終種目である障害馬術に5位から挑むことになった。
そして迎えた最終種目の障害馬術。北島選手に代わり出場した田中選手が1番手で登場し、見事な騎乗を披露。続く戸本選手も安定したジャンプで全ての障害物をミスなく跳び越え、減点のない圧巻の騎乗を見せた。

最後に出場したのが5大会連続のオリンピックで馬術競技に出場している大岩選手。規定時間超過によるわずかな減点はあったものの、障害物でのミスはなく、華麗な騎乗で締めくくった。

この結果、日本は3種目の合計スコアが115.8(減点)となり、見事銅メダルを獲得した。「人馬一体」となり、ミスを抑えたことがメダル獲得につながった。平均年齢41歳で話題となっている「初老ジャパン」は歴史的快挙を成し遂げた。

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