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明大生にフォーカス
2022.08.29

【M-Navi記者の学生団体取材】「地域と大学を『食』でつなげる!生田の開拓者『イクタベルプロジェクト』に迫る」

】は、明治大学M-Naviプロジェクトの一環で誕生しました。明大生を支援し、より充実した生活の実現を目指す個性豊かな学生団体を取材し、「学生目線」で記事を作成しています。明大生の明日を照らす幅広い情報を、MEIJI NOWで順次掲載します!ぜひ、ご覧ください!

イクタベルプロジェクトに

第4回目は、「イクタベルプロジェクト」にインタビューしました!学生生活の中で、意外と困るランチタイム。毎日大学に通っていても、大学周辺の飲食店についてあまり詳しくない学生も多いのではないでしょうか?「イクタベルプロジェクト」は、飲食店を中心とした「知られざる」を開拓し、生田の情報を発信しています!

イクタベルプロジェクトを掘り下げる!

――イクタベルプロジェクトは、どのような活動をしていますか?

高山徹也さん(以下:高山) 「生田を盛り上げる」ことが、イクタベルプロジェクトのメインテーマです。学生にさらに生田のことを知ってもらえるよう、主に生田周辺の飲食店の情報発信をする活動をしています。具体的には、生田周辺の飲食店情報をまとめた新聞広告の作成や、「多摩ファンラリー」という多摩区店街連合会のに参加し、生田商店街のチラシ作成を行いました。

「多摩ファンラリー」にて作成した生田商店街のチラシ

――イクタベルプロジェクトは2020年からの始動ですよね。イクタベルプロジェクトに関する入会や活動頻度について教えてください。

高山 入会資格は、学部建築学科および理工学研究科建築・都市学専攻の「都市計画研究室」のメンバーとその内定者です。活動は不定期で、有志で行っています。

――この先、研究室以外の人をメンバーに加入させる可能性はありますか?

高山 他の学生の参加も検討しています。ただ、SNSのセキュリティの関係で、現段階での募集は考えていません。

――イクタベルプロジェクトの発足理由、あるいは参加理由について教えてください。

高山 発足理由は、生田での地域交流の必要性を感じたからです。研究室のテーマである「防災のまちづくり」について研究する中で、地方では地域住民のつながりが強く、災害の際、助け合いができる環境が備わっているように感じました。

――なるほど。研究室での活動が、イクタベルプロジェクトの発足理由につながるのですね。

高山 そうですね。「もし、生田で地震や洪水などが発生したら……」と想像したときに、地域交流が少ない生田は、危ないのではないかと考えました。「地域をつなげ、生田での地域交流を増やしたい!」という思いから、イクタベルプロジェクトは発足しています。

私自身も、被災地を訪れた時に「地域のつながり」が大事だと感じて、このプロジェクトに参加しました。生田で、より活発な地域交流を生み出せるよう、活動に取り組んでいます。

後藤洋輝さん(以下:後藤) 私は、「人と人とのつながりをどのようにつくるのか」というテーマに興味があったので、実践的に学ぶことができると思い参加しました。「地域のつながり」は、重要だと感じています。

――地域交流の必要性を感じるだけでなく、実践することで、実際に地域交流をつくりだしているのですね!

取材に応じてくれた高山さん(左下)と後藤さん(右下)

――イクタベルプロジェクトの魅力について教えてください。

高山 豊富な飲食店やきれいな夜景スポットなど、学生でも知らない「知られざる生田」を、学生目線で発信できることが魅力です。

――「学生目線」は、地域と学生をつなげる上で大事なことですよね。さまざまな活動を通して、どのような学びを得ることができましたか?

高山 1番は、地域の方々とお話しする中で、生田の街についての理解が深まったことです。今では、生田周辺の飲食店の情報はほとんど頭に入っています。

――お話を伺う中で、私が通う駿河台キャンパス周辺について考えてみると、「チェーン店しか知らないな……」と思いました。地域に合わせた交流も大切な要素ですね。

イクタベルプロジェクトの情報発信活動!

――情報発信はどのように行っていますか?

高山 SNSは、Instagramをメインで行っています。イベントの情報を発信したい時などには、作品として届けられる紙媒体を使用しています。新聞広告として配布したり、商店街の店舗にチラシを置かせていただいたりしています。最近作った新入生向けの飲食店のチラシも、生田キャンパスやボランティアセンター、商店街に置かせていただきました。

生田のテイクアウトができるお店をまとめた新聞広告

――発信するお店はどのように探し、決められているのですか?

高山 以前から、どこに何のお店があるのかは把握していましたが、あまり詳しくないような場所にも出向き、新しいお店を開拓しています。

後藤 皆で意見を出し合い、行きたい所に「電話してみようか!」といった感じで決めています。

――チラシの作成はどのように行っているのですか?

高山 デザインが得意な人や取材が得意な人が、それぞれの得意分野を担当し、お互いの長所を生かして取り組んでいます。

――皆で協力して取り組む姿勢、素晴らしいですね!作成にはどのくらいの時間がかかりますか?

後藤 1カ月~1カ月半ほどかかります。お店の営業時間や自分たちの空いている時間を考慮して、取材先の決定や取材の実施に1~2週間ほどかかります。その後、デザイン決めの作業に移ります。

高山 新入生に向けて飲食店のチラシを作った際は、私たちのペースで作らせていただきましたが、商店街と共同で作った際はお店への納期も考慮して、1カ月の期限内で作りました。

――お店側への気配りも大切なんですね!

新入生のために作成した飲食店のチラシ

――情報発信をする際、気を付けていることは何ですか?

高山 学生目線で情報発信をするように意識しています。

後藤 また、お店側が掲載を希望しない内容は情報発信をしないようにするなど、丁寧な取材を心掛けています。

――お店側と良い関係を築きながら、学生ならではの視点で取り組まれているのですね。今後の活動や、イベントに向けた目標を教えてください。

高山 今までは「商店街とイクタベルプロジェクト」というイベントしか企画できていなかったので、今後は「商店街と大学」というもっと大きなつながりで商店街と協力できたらいいなと考えています。「大学生のためのメニュー」があるお店や、「学割」してくれるお店などが増えればうれしいですし、そうしたところから飲食店が、地域の方と学生とのつながりを作れる場所として機能することを目指して活動しています。

――「商店街と大学」といった大きなつながりが実現したら、すてきですね!

読者へのメッセージ

――最後に、読者へ一言お願いします!

高山 コロナ禍で生田に来られない人も多いとは思いますが、イクタベルプロジェクトのSNSなどを通じて生田のことを知ってもらい、生田を好きになって欲しいと思います。

M-Navi記者から~皆さんへのメッセージ~

岩本:学生にとって需要のある「飲食店」にフォーカスすることで、学生の興味を引きつつ地域交流に貢献する仕組みが大変興味深かったです。大学での学びを実際に街に還元できる活動は、面白いなと思いました。

坂倉:コロナ禍の中でも、飲食店を通じた街と学生とのつながりに焦点を当てた取り組みに感動しました。これからの活動も楽しみにしています!

記事を紹介してくれた方M-Navi記者

紹介者:左から:坂倉琴音さん、岩本梨奈さん(共に政治経済学部3年)

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