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2023.06.26

夢に欲張るエネルギー! 国連でのボランティアで奮闘!|近藤愛さん

経営学部留学国際交流Meijing

明治大学の長期海外実習プログラムの一つに、学生が国際協力の現場を直接体験できる「国連ユースボランティア」があります。このプログラムに参加し、エジプトの国連開発計画(UNDP:United Nations Development Programme)で5カ月間の現地ボランティア活動を経験した近藤愛さんに、異国の地での奮闘と成長について、お話を聞きました。

国連での体験を紹介してくれた方近藤愛さん(経営学部4年)

経営学部での学びについて教えてください。

元々アフリカ諸国や国際開発に興味があったので、これらに関連する経営学部公共経営学科を専攻しました。授業で特に印象的だったことは、各国の留学生と公共事業についてのディスカッションをしてリーダーを務めたことです。

当時はコロナ禍だったこともあり、オンラインで英語でのディスカッションを重ねました。非対面だからこその難しさを痛感しながらも、知を結集し、最後のプレゼンテーションで高い評価を受けることができたことは良い思い出です。その時の留学生の仲間からアドバイスをもらって学んだプレゼンテーションのスキルは、後の国連ユースボランティアでの仕事にも生かされました。

国連ユースボランティアに参加したきっかけを教えてください。

大学3年次に明治大学の大学間協定留学制度を利用して、国際開発を専門的に学べるロンドン大学に留学しました。留学先でよく飛び交っていたのは、「国連」という言葉です。「国連とはどのような機関なのかもっと知りたい!」という好奇心と、「留学での学びを実践に結び付けたい!」という思いから、国連ユースボランティアへの応募を決めました。

国連ユースボランティア参加に向けての準備について教えてください。

明治大学経営学部が設置している、国際教養や経営学の専門知識を英語で学ぶ「グローバル経営人材育成トラック(GREAT)(※)」というカリキュラムを受講しました。英語でディスカッションやプレゼンテーションを行うなど、実践的な英語スキルが身に付きました。

元々は英語力が低かった私ですが、徐々に英語で話すことへの抵抗が薄れたのは、恥ずかしさやためらいを捨てるように心掛けたからです。そのおかげでボランティア活動中は、現地の職員の方とも積極的にコミュニケーションを取ることができました。

※明治大学経営学部グローバル経営人材育成トラック(GREAT):Global Resources English Applied Track。将来、海外留学や国際ビジネス分野での活躍を目指す学生のための4年間のカリキュラム。特別編成の少人数クラスで実践的な英語スキルを身に付けながら、英語による授業科目で教養や専門知識を学ぶ。

現地での奮闘について教えてください。

実際に働いてみて、「国連は世界を変えていく旗振りをしているんだな」というイメージが強くなり、やりがいを感じました。一方で、海外で仕事をするのは初めてだったので、さまざまな経験やスキルを持つ人たちに囲まれ、たった一人の大学生が役に立てるのだろうかと最初は不安でした。特に苦労したことは、多忙なエジプト人の上司との関係を構築する時間が取れず、仕事を任せてもらう機会をなかなか得られなかったことです。

その時に意識したことは、少々の「図々しさ」です。タイミングをうかがいながらも、「私はこんなことができる!してみたい!」と日本人であることの強みをアピールし、意思表示を続けました。粘り強くアプローチを続けた結果、UNDPと日本の複数の国際機関とのミーティングを提案・実行し、新たなパートナーシップを築く役割を担うことができました。上司から「愛さんにしかできない仕事だったよ」とお声掛けいただいた時は、本当にうれしかったです。


国連開発計画(UNDP)のオフィスでの一枚

その他に現地で心掛けていたことを教えてください。

もちろん、「図々しさ」だけではうまくいきません。より良い関係を構築するためには、「愛嬌」が鍵になります。大学1年次に、ウガンダの小学校でボランティア活動をした際、現地語で先生方にあいさつをしたところ、とても喜んでいただきました。そこで、今回のUNDPでのボランティア活動中も、毎朝職員の方に現地語であいさつをして回ったところ、名前を覚えてもらうことができただけではなく、日が経つごとに接点のなかった方々からも仕事を頼まれる機会が増えました。

さらに、あいさつを通じてつながりのできた方に、仕事の悩みを相談したこともありました。多忙な上司へのアプローチ方法で悩んでいた時、「連絡方法や時間を変えてみたら?」というアドバイスをいただいたことが一つの突破口となり、自分自身の成長にもつながりました。


国連ユースボランティアで滞在したエジプトでの一枚

エジプトでプレゼントされたネックレス。ヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)で「アイ」と刻まれている

留学をする上でのアドバイスをお願いします。

留学というと、英語力や費用などで不安になる人も多いと思います。もし、今英語力が不足しているなら、「ここをスタートラインに勉強しよう!」と、思考をポジティブに切り替えてみてください。そして、明治大学には奨学金をはじめ、それぞれの「個」に合った挑戦を後押しするサポートが充実しています。自分に合った留学の制度が分からない時は、大学に相談することをお勧めします。私も留学準備の時から、何度も国際連携事務室に相談していました。

ロンドンに留学した時には、ミュージカルや歴史的建築物などの魅力的なカルチャーが至る所にあふれていて、セルフマネジメントに一苦労したことを覚えています。海外に行くことだけが目的にならないように自分の目標を明確にして、うまく勉強と両立しながら留学生活を満喫してほしいです。

将来の展望を教えてください。

大学生活を通して、自分は旗振り役として国際開発の現場を導くより、企業のビジネスを通じて国際貢献を果たすことの方が向いていると気が付きました。目指す道が定まったのは、国連ユースボランティアに参加したからこそです。海外で現地の方をパートナーに、双方が対等にメリットを享受できるようなビジネスを実現することが目標です。

受験生の皆さんにメッセージをお願いします!

皆さんも大学に入学したら、「このようなことをしてみたい!」という目標やワクワクする気持ちを忘れずに学生生活を送ってほしいです。今後目標が変わったとしても、これまでに培った経験は、何一つ無駄になりません。ぜひ、明治大学でたくさんの目標を欲張りにかなえましょう!

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