
博物館のグッズ「土偶ヘアゴム」が、1月20日放送のTBSラジオ「アフター6ジャンクション2」にて、ベスト・ミュージアムグッズ2024の第1位に輝いた。同賞は、『ミュージアムグッズのチカラ』(国書刊行会)などの著者で、ミュージアムグッズ愛好家の大澤夏美さんが選定したもので、SNSなどでの話題性、学生の考案で商品化されたこと、「推し活」文化を取り入れていること、購入しやすい価格などが受賞理由に挙げられた。
2024年10月9日「土偶の日=ど(10)ぐ(9)う」に販売を開始した「土偶ヘアゴム」は、学芸員養成課程の授業科目「ミュージアムコミュニケーションA(担当:駒見和夫文学部教授)」での取り組みを通じて生まれたもの。同商品は「推し活」のトレンドアイテムである、キャラクターやタレントの顔のみがプリントされたヘアゴム(通称「生首ヘアゴム」)に着想を得ている。
「土偶ヘアゴム」は2種類あり(各300円)、それぞれ遮光器土偶(出土地:亀ヶ岡遺跡(青森県つがる市))と山形土偶(出土地:江原台遺跡(千葉県佐倉市))の頭部がアクリルに印刷されたヘアゴムで、現在までに約400個が販売された。(博物館事務室)
駒見和夫文学部教授のコメント
授業科目「ミュージアムコミュニケーション」では、学生同士の議論や協働によるプログラム・企画の実践を重視しています。授業内から生まれた「土偶ヘアゴム」が高く評価されたことは大変うれしく、また驚きました。今回、同科目の目的に掲げた「展示品を身近に感じてもらい、明治大学博物館のことをより知ってもらう」についても、他のミュージアムグッズと比べて若年層の購入が目立ち、関連展示の観覧にもつながっていると聞きました。
今後も明治大学博物館と連携し、学芸員を目指す学生の、現実の問題への取り組みや社会とのつながりを深める機会を生み出すべく、授業内容の充実を図っていきたいと考えています。
