コブリー・ファームズのアスパラガスの栽培圃場にて、(左から)元木教授、二見さん、農場経営者のJohn Chinn氏農学部農学科・野菜園芸学研究室の元木悟教授と、本学の「大学院生海外研究プログラム」に採択された同研究室の二見萌菜さん(博士前期課程2年)は、8月6日から20日にかけて、英国の主要なアスパラガス農場5カ所を訪問した。2人は、同研究室が開発したアスパラガスの新栽培法「採りっきり栽培®(※)」の英国での導入に向けて、生産者らと情報交換を行った。
今回訪問した生産者のうちコブリー・ファームズ(Cobrey Farms)のChinn夫妻は、昨年5月に本学生田キャンパスを訪れ、野菜園芸学研究室と採りっきり栽培®の情報交換を行っている。同農場は英国屈指のアスパラガス生産者で、農場の総面積は2000 ヘクタール以上。そのうち1000 ヘクタール以上の面積でアスパラガスを栽培している。これは2024年の日本全体におけるアスパラガスの栽培面積の約1/4に相当する。
そのほかに訪れた、Portwood Farm(J W ALLEN & SON農場)、J. L. Ashby & Co. Ltd農場およびWykham Park Farmの各農場は、野菜園芸学研究室が過去に共同研究を行った経験のある米国・Walker Brothers社のWenjing Chen博士を通じ、英国・アスパラガス協会の紹介を受けたことで、訪問が実現した。
Portwood Farmの青果物出荷のための施設にて、(左から)農場経営者のAndy Allen氏、二見さん、英国・アスパラガス協会のClaire Donkin氏。昨年のChinn夫妻の本学訪問後、英国でのアスパラガスの採りっきり栽培®導入に向けた試験栽培を、英国と日本の双方で進めていくことが決まった。現在、野菜園芸学研究室では英国の気候を考慮した採りっきり栽培®の新たな栽培法の開発を行っており、コブリー・ファームズでは同栽培法の英国への導入に関わる適品種の選定と密植の試験栽培を実施している。
野菜園芸学研究室が開発したアスパラガスの新栽培法・採りっきり栽培®を通じて、英国と日本とのさらなる交流と、今後の共同研究への発展が期待される。
(農学部事務室)
密植の試験栽培

