留学先 | アメリカ |
大学名 | 【1】スタンフォード大学 【2】コロンビア大学 |
留学プログラム名 | 【1】大学間協定留学(オンライン留学) 【2】大学間協定留学(実留学) |
留学期間 | 【1】2021年6月~2021年8月 【2】2021年9月~2021年12月 |
こちらの記事は、「明治の“いま”がこの1冊に!」広報誌『明治』第92号「世界へ飛び出せ!明大生」からの転載になります。
私が海外トップユニバーシティ留学を決めた理由
世界の名だたる大学の中でも頂点に君臨する大学の学生と関わることで、自分が世界の中でどの位置にいるのかを知りたかったためです。具体的には、彼・彼女らがどのような姿勢で授業に臨んでいるのか、ある学問に対してどのような考え方をしているのか、自分と比較した際にその姿勢や考え方はどう異なっているのか、こういったことに興味・関心がありました。
留学先大学の紹介
まず、スタンフォード大学は1885年にカリフォルニア州に設立された私立大学です。2022年度QS世界大学ランキングでは世界3位という評価を受けています。2021年のノーベル経済学賞の受賞者の1人はスタンフォード大学の教授であるなど、名実ともに世界のトップ大学です。
一方で、コロンビア大学は当該大学の前身であるキングズカレッジとして、1754年にニューヨーク州に設立された私立大学です。こちらは前出のランキングにて世界19位に位置しています。24時間利用可能なButlerLibraryでは日付を超えても多くの学生が自習をしていたり、ありとあらゆる椅子で学生が教科書やプリントを眺めていたりと、大学全体に勉強熱心な雰囲気が漂っています。
2つの留学先での修学内容
スタンフォード大学では経済学に関する1つの講義を履修しました。経済学については一通り日本語で学習を済ませていましたが、初めての留学ということもあり、講義内容の理解や課題の取り組みにおいて苦労しました。また、ある経済学の概念について説明がされる際に、アメリカと日本との間で教え方に差異があるように感じました。新しい視点から既習内容を再度見つめることができ、とても良い勉強になりました。
コロンビア大学では、中国語の講義を1つと統計学に関する2つの講義を履修しました。中国語の講義では授業が中国語のみで進行され、かつ欧米の学生が流暢な中国語を話していたため、レベルの高さに度肝を抜かれました。また、統計学の講義に関しては大学院の講義を1つ履修したこともあり、英語と講義内容の両面で非常に苦労しました。
コロンビア大学留学中の印象深い出来事
コロンビア大学留学中の印象深い出来事を2つ紹介したいと思います。
まず、コロンビア大学の学生の多くが母語に加えて1〜2カ国語程度の外国語に堪能であることです。それを痛感したのは中国語の初回授業日です。教室に入るや否や欧米の学生が極めて流暢な中国語を話している姿を目にし、圧倒されました。その瞬間、彼・彼女らのように多言語に堪能であることが、今後のグローバル・スタンダードになっていくのだろうと強く感じ、私も英語と中国語の能力の向上のために、日々頑張ることを決意しました。
次に、コロンビア大学で日本に興味・関心を抱いている学生に多く出会ったことです。世界における日本人の存在感が相対的に薄れていく中で、日本に未だ多くの関心の目が向けられていることをうれしく思いました。日本の陶器に興味を持ち、コロナ禍に独学で日本語を大学4年レベルにまで向上させた大学院生や、アニメから日本語を学び、自然なイントネーションや発音で日本語を操る中国人、韓国系アメリカ人の学生など、日本から遠く離れた地で日本語を習得した彼・彼女らには尊敬の念が絶えません。
最後に
日本を一歩出た先には、皆さんが想像したことがないような常識や文化、優秀な学生が数多く存在しています。それらに触れ、自分の視野や可能性を広げることこそが留学の意義です。確かに、留学には語学や費用という高い壁がそびえ立っていることは否めません。
しかしながら、幸いにも明治大学には留学準備のプログラムや金銭的な援助など充実した支援体制が整っています。こうした制度を活用し、海外から日本に新たな視座を持ち込むとともに、日本の良さを海外に発信するべく留学に挑戦する学生が増えることを願っています。末筆ながら、こうした留学支援制度の実現にご理解・ご尽力いただいた保護者・校友・明治大学教職員の皆さまに厚く御礼を申し上げ、本稿を閉じたく存じます。
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
MEIJI NOWでは、Twitterアカウント(@meiji_now)で日々の更新情報をお知らせしています。Twitterをご利用の方は、以下のボタンからMEIJI NOW公式アカウントをフォローして、情報収集にご活用ください。