
小さい頃から演劇が好きで、明治大学で「学問」としての演劇に向き合っているのが、文学部3年次の北 里実さんです。大学入学を機に、鹿児島県から上京し、明治大学の学生寮で仲間と生活しながらRA(レジデント・アシスタント)としても活動しています。「好き」を探究しながら、充実した学生生活を送るヒントについて伺いました。
明治大学文学部を選んだきっかけを教えてください。
小さい頃、おままごとを全力で演じる私を見て、母が観劇に連れて行ってくれました。これをきっかけに演劇が好きになり、大学では学問として演劇に向き合いたいと思っていました。明治大学の文学部文学科演劇学専攻を選んだのは、演劇の知識や理論を深く学べるからです。私の出身は鹿児島県ですが、最新の芸術や文化が集まる東京の大学に進み、観劇できる機会が増えることも楽しみでした。
文学部での学生生活や学びについて教えてください。
同じ専攻の友人から、たくさんの刺激をもらう毎日です。舞台セット、衣装、脚本など、それぞれ異なる知識を持っているので、多様な視点を養えます。授業では、演劇の歴史、構造、劇場のことまで多角的に学ぶことができるので、演劇に対する解像度が格段に上がりました。おかげで、休日に演劇を見に行く時も、これまで以上に楽しめるようになりました。
観劇の機会が増えた今、勉強のためにも幅広く、いろいろな舞台を見るように心掛けています。初めて見るジャンルの舞台でも、面白さを見つけられるのは、大学での勉強が生きているなと感じています。
文学部は学科・専攻が細分化しており、1年次からその専攻で学びます。専攻ごとにその分野に全力で打ち込んでいる学生が多いため、とても刺激を受けます。
知識を実践する場について教えてください。
1年次から、明大生によるシェイクスピア劇の上演プロジェクト「明治大学シェイクスピアプロジェクト」に参加しています。現在、私は衣装部を担当しているのですが、入学前まで裏方の経験がなかったこともあり、日々新しい発見の場となっています。劇のイメージは衣装で大きく変わるので、プレッシャーは大きいですが、見に来てくださった方に楽しんでいただけるよう奮闘中です。
明治大学の学生寮でRA(レジデント・アシスタント)としての活動について教えてください。
もともと東京の大学に入学したら、「学生寮で仲間と共に生活してみたい!」と思っていました。寮長・寮母さんがいて心強く、食事のサポートもあるので、両親は安心しています。入寮してできた、素の自分をさらけ出せる友人の存在は、一生の宝物です。
昨年から担当しているRAは、いわば寮の生徒会です。寮生の困り事を解決したり、寮のイベントを企画運営したりしています。心掛けていることは、寮生が声を掛けやすいよう頼れる存在でいることです。入寮の時期には、新入生の名前をいち早く覚えたり、なるべくオープンスペースにいるようにしたり……。今では、部屋から出れば必ず誰かに話しかけられるようになったので、RAとして寮生を少しはサポートできているのかなと思っています。RAとして、寮生が過ごしやすい環境になるよう努めるうちに、周りをよく見るようになったので、相手の変化や気持ちを敏感に察知できるようになりました。

多くの寮生にとって、寮は地元を離れて暮らす初めての場所です。だからこそ、「地域の方とも関わりを持ちたい」という思いから、RAが主体となって地域との交流イベントの企画にも挑戦しました。先日は地域の小中学生に寮生が勉強を教える「寺子屋イベント」を開催しました。会場だった寮の食堂が参加者でいっぱいになるほど、たくさんの親子が来場してくださいました。保護者の方から、「また絶対開催してほしい!」との声をいただけた時は本当にうれしかったです。イベントを少しずつバージョンアップさせながら、定期的に開催したいと思っています。
学生生活とRAの両立は大変ですが、寮生や地域の方々の喜ぶ顔は何よりの活力になります。それに「誰かのために本気になること」が心から楽しいです。

将来の展望を教えてください。
大学入学前よりも、大学に入ってからのたった数年の方が成長の幅が大きいと感じるほど、上演プロジェクトやRAでの活動などを通して、自分がどんどんとたくましくなっていくのを感じています!同時に、人を楽しませることへの熱い思いに気が付きました。将来は、エンターテインメントを通じて多くの人を笑顔にできる仕事に就きたいと考えています。何事にも果敢に挑戦して、自分の可能性を試していきたいです。
受験生の皆さんにメッセージをお願いします!
明治大学は、どんなことにも自由に挑戦できる恵まれた環境があり、それを後押しするカリキュラムや制度も充実しています。ここまで演劇の世界に浸ることができるとは、そして多様な人々と関わることができるとは、思い描いた以上の大学生活が待っていました。ぜひ、明治大学で、心をオープンにさまざまな挑戦をし、自分の世界を広げていきましょう。
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