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スペシャル・インタビュー
2019.02.06

【特集・第4回】歌手・小澤綾子さんにインタビュー

【第3回】歌手・小澤綾子さんに こちら

どんな人も自分らしく 生きられる社会を

――小澤さんは何度挫けそうになっても強い気持ちで乗り越えられてきましたが、支えてくださるご家族はいかがでしたか?

小澤 自分だけが一番つらいと思い込んでいて、家族にはなかなか目が向かなかったところはありました。以前テレビで取り上げていただいた際に、私の病気が分かってから両親も毎日泣いていたということをインタビューで語っていて、やはりつらい思いをさせていたのだと気付かされました。今では家族も夫も、私を一番応援してくれる応援団であり、支えてくれる大切な存在です。

――明大生にメッセージをお願いします。

小澤 私は人と違うことに苦しんできましたが、今では人と違うということはとても価値のあることだと思っています。みんなが同じだったら、全員がいる必要はないかもしれなくて、違うからこそ新しい発想やイノベーションが生まれて良いものができあがります。人と違うところを怖がらずに、むしろその違いを大事にしてほしいですね。

――「個」を育んで、前を向いていく。まさに、明治魂ですね!

小澤 明治の看板を背負うくらいの気持ちでいきますね(笑)!

――最後にこれからの夢をお聞かせください。

小澤 障がいや病気がある人も、そうでない人も、どんな人も自分らしく生きられる社会をつくりたいと思っています。誰もが自分の好きな場所で好きなことをできる社会をつくりたいです。その実現に向けて、これまで以上にいろいろな場所でお話をさせていただいたり、歌っていけたらいいなと思っています。歌手としてはいつか年末の紅と白の番組に出られたらいいなと夢を見たりしています。

――ぜひ応援させてください! 私たちもワクワクします!

小澤綾子さんの・作品情報

オリジナルCD発売記念コンサート ~希望の虹~(2019年3月10日)

詳細については 小澤綾子さんのホームページをご覧ください。

著書『10年前の君へ —筋ジストロフィーと生きる—』(百年書房)

Amazon.co.jpなどで好評発売中。

CD「嬉し涙が止まらない 」

詳細については 小澤綾子さんのホームページをご覧ください。

プロフィール歌手 小澤綾子さん(2006年学部卒業)

明治大学経営学部公共経営学科卒業。
千葉県君津市生まれ。20歳の時に進行性の難病「筋ジストロフィー」と診断される。「10年後には車いす、その先は寝たきり」と医師から告げられ、人生のどん底に落ちる。しかし、元気でいられる時間が限られているなら、今を全力で楽しく生きていこうと決め、「筋ジスと闘い歌う」ことを掲げて活動。イベント・学校・病院・老人ホームなどで講演やライブを行い、病気・障がいの認知活動を行っている。普段は日本アイ・ビー・エム(株)の次世代育成推進部門に勤務し、ダイバーシティー研修や人材教育などを担当している。2017年からは車いすガールズユニット「BEYOND GIRLS」のメンバーとしても活動中。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、季刊 広報誌『明治』第81号発行当時のものです

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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