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スペシャル・インタビュー
2022.08.19

【特集・第2回】広島東洋カープ選手 森下暢仁さん スペシャルインタビュー「つらい時には無理をせず、人に頼ることも大事」

政経卒業生インタビュースポーツ
日本一を決め歓喜の胴上げ

【第1回】広島東洋カープ選手 森下暢仁さん スペシャルインタビューは こちら

つらい時には無理をせず、人に頼ることも大事

――明治大学に進学した理由を教えてください。

森下 本当は高校卒業と同時にプロ入りすることを目指していたのですが、善波達也前監督や坂本誠志郎さん(2016年文学部卒業、阪神タイガース)、柳裕也さん(2017年政治経済学部卒業、中日ドラゴンズ)と話す機会があり、坂本さんから「大学での4年間は遠回りじゃないぞ」と教えていただき、柳さんには「1年間だけど一緒に野球をやろう」と声をかけていだたきました。

善波監督は自分のことを見るために何度も大分まで足を運んでくださり、皆さんからのとても熱い気持ちを感じたので、明治大学に行こうと思いました。

――善波監督は、大分まで6回も訪ねられたそうですね。

森下 そのうち何回かは私が出場した試合をこっそり見て帰られたこともあったので、全ての機会でお会いしてお話をしたわけではありませんが、試合を見るためだけに東京から来ていただいたという話を聞いて、心を動かされたことは間違いありません。

――学生時代、体育会硬式野球部で過ごした4年間はいかがでしたか?

森下 合宿所での生活など、初めて経験することばかりで、人間的にも成長できたと感じています。1、2年生の時は思うように成績を残すこともできず、つらい時期もありましたが、楽しかったと感じる思い出の方が多いですね。

――森下選手が主将を務めた2019年には、全日本大学野球選手権で38年ぶりの優勝を達成しました。

森下 この年は、監督・部員一同、春の日本一にかける意気込みは強かったと思います。善波監督から「今年で監督を退任するかもしれない」というお話を聞いており、何が何でも優勝するぞと思っていました。

私は主将を務めましたが、本当にチームメイトに恵まれました。4年生が率先してチームのために働きかけてくれたので、とても助けられました。みんなが自分のやるべきことに集中できていたと思います。

全日本大学野球選手権決勝でのマウンド

――野球部以外の学生とも交流はありましたか?

森下 明治大学の体育会では、各部の主将や主務が集まって合宿で研修を受けるリーダースキャンプという行事があり、その時にラグビー部など他の部の学生と関わる機会がありました。部は違いますが同じ立場にいる人たちなので、悩みや考え方を共有することができました。

――学生時代の経験は、今どのように生きていますか?

森下 野球部は朝早い時間に練習をして授業に出席するという方針だったので、野球も勉強も集中できる環境が整っていました。私も単位を取るのに必死で、頑張って授業に行っていました(笑)。

起床や食事の時間などが決まっていましたが、その中で私は「自分で考えて行動する」ということを意識していました。今もある程度は時間に制約がありますが、学生時代に比べるとゆとりのある生活ではあるので、時間を無駄にしないように、自分で考えて行動するという意識を強く持つようにしています。

――つらいことがあった時には、どのように乗り越えましたか?

森下 苦しい時やつらい時は、無理をせずに誰かに頼って良いと思っています。私の場合は野球部の仲間と一緒に頑張ることで乗り越えてきました。ただ、私は本当に周りに恵まれていて、自分が苦しいと思う時には何も言わなくても手を差し伸べてくれました。仲間たちには感謝しかありませんし、一人では何もできないと感じたので、周りが困っている時には助け合っていきたいなと思っています。

2019年度全日本大学野球選手権で優勝

>>【特集・第3回】では、「大学での人とのつながりは、さらなる出会いを生む」についてお聞きしています!(8月22日公開予定)

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、季刊 広報誌『明治』第94号発行当時のものです
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