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スペシャル・インタビュー
2022.08.22

【特集・第3回】広島東洋カープ選手 森下暢仁さん スペシャルインタビュー「大学での人とのつながりは、さらなる出会いを生む」

政経卒業生インタビュースポーツ

【第2回】広島東洋カープ選手 森下暢仁さん スペシャルインタビューは こちら

大学での人とのつながりは、さらなる出会いを生む

――明治大学で良かったと思うことはありますか?

森下 やはり、勉強も部活も全力で取り組むことができる環境があったことです。また、私は文系だったので、1・2年生で和泉キャンパス、3・4年生で駿河台キャンパスと2つのキャンパスに通学できたことが良かったと思っています。御茶ノ水に行くと、少し大人になった気分になれましたね。

――東京で暮らすという経験はいかがでしたか?

森下 東京での生活はとても楽しかったです。入学当初は、合宿所での生活を含めて初めて経験することが多く大変な思いもしましたが、段々と慣れてくると、通学の際などに「ランチに何を食べようかな」「今日はどこに出かけようかな」と、自分がやりたいことが実現する場面が増えていきました。野球中心の生活ではありましたが、いろいろな経験を楽しむことができるようになっていきましたね。

――明治大学の卒業生の皆さんとは、今でも交流はありますか?

森下 同級生を中心に、先輩、後輩とも会う機会があります。プロにいる先輩には試合でお会いする時に挨拶に行くのですが皆さんとても良くしてくださいますし、カープにも野村祐輔さん(2012年商学部卒業)と上本崇司さん(2016年商学部卒業)がいらっしゃって、いつも気にかけてくださいます。

坂本さんや柳さんとはリーグも一緒ですし、お会いできるという意味ではチーム同士の対戦は楽しみなのですが、特に柳さんとは同じ試合で先発投手になってしまうと勝ち負けがついてしまうので、あまり対戦はしたくないと思ってしまいます。

もし、高校からプロ入りをして大学に進学していなかったら、こうして出会うことができなかった人たちがたくさんいると思います。プロに入った時に知っている先輩がいたので本当に安心しました。人とのつながりが増えましたし、そういう面でも明治大学に入学して良かったと感じています。

――「明治大学特別功労賞」を受賞されましたが、お気持ちをお聞かせください。

森下 星野仙一さん(1969年政治経済学部卒業)も受賞された賞だと聞き、とても名誉なことだと感じています。卒業後になかなか大学に貢献をすることはできないと思っていましたが、明治大学を代表する選手といわれるように、そして学生や卒業生の皆さんに夢や希望を与えることができる存在になれるように、これからも頑張っていきたいです。

――最後に、明治大学の後輩の皆さんに向けてメッセージをお願いします。

森下 私は、大学での生活を通じて多くの人たちと出会うことができました。皆さんも授業やゼミ、部活やサークルなど、いろいろな人と出会う機会があるのではないでしょうか。そこでできたつながりを大切にしていると、卒業後にはもっと多くの人と知り合うことができ、より豊かな人生になると思います。

また、社会に出ると明治大学の先輩がたくさんいて、皆さん本当に良くしてくださるので、こうしたつながりがある明治大学を誇りに感じていただければと思います。学生生活の4年間は長いようで短く、何か目標を持って取り組むことが大切です。目標に向かって頑張れば、必ず良いことがあると思うので、今やっていることが間違っているとは思わずに、一生懸命頑張っていただきたいです。

――本日はありがとうございました。

2022年に明治大学特別功労賞を受賞
プロフィール広島東洋カープ選手 森下暢仁さん(2020年政治経済学部卒業)

  • 1997年大分県生まれ。2020年明治大学政治経済学部卒業。
  • 大学では体育会硬式野球部で投手として活躍。東京六大学野球リーグ戦で通算15勝を上げ、春秋通じて3度のリーグ優勝に貢献。2019年の全日本大学野球選手権では同部38年ぶりの優勝を果たし、最高殊勲選手賞と最優秀投手賞を受賞。
  • 2019年プロ野球ドラフト会議で広島東洋カープから1位指名を受け入団し、2020年度最優秀新人を受賞。2021年の東京オリンピックでは決勝の米国戦に先発、勝利投手となり金メダル獲得に貢献。2021年に紫綬褒章。2022年に明治大学特別功労賞を受賞。
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、季刊 広報誌『明治』第94号発行当時のものです
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