【特集・第3回】日本テレビ放送網株式会社アナウンサー 伊藤遼さんにインタビューは こちら
アナウンス研究会でできた友人は心の支え
水野 サークル活動はどのような活動をしていましたか?
伊藤 サークルはアナウンス研究会に入っていました。アナウンサーになるためのサークルなのかなと勘違いして入ったんですが(笑)、ラジオDJのようなことをやったり、番組のVTRを作ったりと、いろいろなことをしました。サークルでマスコミのようなことを体験できたのは大きかったですし、サークルでできた友人は今でも私の心の支えになっているので、入ってよかったと思っています。
水野 あまりアナウンサーになるために、という感じではないんですね。
伊藤 ないです、全くないです。でもなぜかは知らないのですが、アナウンサーになる人は結構いるんですよね。私の同期で、日本テレビ系列の広島テレビ放送株式会社に入社した澤村優輝さんもアナウンス研究会に入っていて、去年一緒に仕事をしたときは、感慨深いものがありました。意外にいるんですよ、2学年上にも、3学年上にもいます。
水野 そうなんですね。
在学中の経験すべてが会話につながる
水野 卒業後に役に立った明治大学での経験はありますか?
伊藤 まだ卒業して2年余りなので、難しいですね。ただ、先ほども少し申し上げましたが、大学でできた友人は今でもつながりがあり、そこで聞いたことや会話したことが、アナウンサーとして武器になることは非常に多くありました。例えば、私はラーメンを食べるのが大好きで、サークルの同期としょっちゅうラーメン店を巡っていたんですね。それで、『ZIP!』の番組中にラーメンの話題が出てきて、桝アナウンサーに「麺好きの伊藤くんどう?」と聞かれたときに、サークルの仲間内でラーメンを食べた時に話していた内容がすっと出たことがありました。
サークルやゼミの友人との会話や、そこで聞いたこと、私が経験していないことを聞いたりすることが、実はアナウンサーとしてはすべて武器になります。見たこと、経験したこと、聞いたことがすべてアナウンサーとしての会話につながるので、そういった意味では、在学中の経験すべてが役に立っていると思います。明治大学での経験や日々がすべてつながっていますね。たぶんこれからもっとつながっていくと思います。
水野 アルバイトはしましたか?
伊藤 アルバイトはいろいろやりましたよ。塾の講師などもやりましたが、私は大学時代にアナウンサーになることが決まる前からずっと、朝の情報番組につきたいと思っていました。ただ、朝が本当に弱いので、早朝のアルバイトをしました。朝6時に出勤するカフェで、朝だけアルバイトすると決めて、大学の授業に行く前にアルバイトをしていました。
その次には、地元埼玉のNACK5というラジオ局でずっとアルバイトをしていました。朝5時ごろ出勤し、交通情報を原稿にまとめて、パーソナリティの人に渡すという役割をしていました。そこでも鍛えられたので、当たり前ですが、朝に遅刻することは一切ありません。どんなに夜遅くまで仕事やプライベートの用事があっても、一切遅刻はないです。そこは自信になっています。
ラーメンの話に助けられた就職活動
水野 就職活動の準備はいつごろ始めましたか?
伊藤 マスコミは、採用試験は別として、インターンシップや仕事を体験できるような機会が早いという情報を受けて、大学2年生から始めた記憶があります。大学1年生は思いっきり遊んで、大学2年生からは、遊びながらできる範囲で準備をしていました。
水野 どんなことから始めたのですか?
伊藤 アナウンススクールに、2年生から通いました。ただ、大学の授業も2、3年生は多いので、これといった就職活動の準備は結果できていなかったと思います。
水野 面接でのエピソードはありますか?
伊藤 先輩たちと話をすることがネタ集めになるので、その意味では、会話をすることが自然と就職活動の準備になっていたかもしれません。例えば、こういう話ができるなと思ったら、ネタ帳のようにしてメモに残していました。今思うと、大したネタ帳じゃないのですが。ただ、「これ言えるな」というものを、ぱっと思い出せるというのは、強みになるというか、安心するんですよね。
面接でのエピソードもそのうちの一つで、好きなものを箇条書きにしたり、連想ゲームのように自分を見つけていくんです。「伊藤遼」という名前を真ん中に書いて、このゼミナールで何々を学んでいる、明治大学何年生、こんな友達がいる、その友達は何て言っていたというふうに、連想ゲームでどんどん文字に起こしていったときに、ラーメンが好きにたどり着き、趣味の欄にラーメン店巡りとエントリーシートに書いたんですよ。今でも忘れないのですが、私はラーメンの前に、物まねが得意という自分の首を絞めるようなことを書いていて(笑)。
水野 あはは(笑)。
伊藤 そっちにくるかなと、就職活動当時の私は思っていたんです。それが、なぜか試験官の人に、「最近食べたお勧めのラーメン教えて」って言われたんです。「えー!物まねじゃないのか」って思いましたけど、友人と一緒に行ったお店の話をしたら、それが印象に残ったみたいで、無事にそのあとの試験につながったということがありました。
自分を見つけるというのが大事だなと思いましたね。覚えている面接のエピソードはそれくらいです。ラーメンの話に助けられました。もし物まねをしていたら、私はたぶんここにいないと思います(笑)。
水野 ラーメンに食いついてくれたおかげで(笑)。
伊藤 物まねじゃなくて本当に良かったと思いましたね(笑)。
水野 ちなみに物まねはどういうレパートリーがあるんですか?
伊藤 国民的アニメのキャラクターなど、結構いろいろありますよ。滑ったとしても「ナイスガッツ!」みたいな感じでフォローしてもらえます(笑)。
>>【第5回】では、伊藤さんの今後の目標や、明大生へのメッセージをお聞きしています!
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