留学先 | アメリカ |
大学名 | ネバダ大学リノ校 |
留学プログラム名 | 大学間協定留学 |
留学期間 | 2021年8月~2022年1月 |
こちらの記事は、「明治の“いま”がこの1冊に!」広報誌『明治』第94号「世界へ飛び出せ!明大生」からの転載になります。
留学のきっかけ・アメリカ合衆国を選んだ理由
アルバイト先のカフェで理不尽なクレームを何度も受けた時に、日本ではお客さまに対して腰を低くする文化であることに対し、海外では店員主体で自由に働いている国が多いという話を思い出し、「世界と日本の文化の違いを実際に体感したい」と強く思ったことから留学を決めました。その中でアメリカ合衆国を選んだ理由は、「自由の国」として知られているので、その文化の中で学びたいと思ったからです。
ネバダ大学に留学した理由と目標
私がこの大学を選んだ理由は2つあります。まず、ジャーナリズムに強い点です。ジャーナリズムで最も権威のある賞とされているピュリッツァー賞受賞者を6名輩出しており、Nevada Media Allianceという研究機関では現地のマスコミと共同でタイムリーな報道を実践し、最先端のジャーナリズムを追究しています。私は小説の執筆を行うなど言葉で表現することに強く関心を抱いていたので、決め手となりました。
2点目は、国際色が強いことです。80カ国以上から留学生が集まっており、「現地の文化を吸収しさらに日本の文化を広める」という目標を掲げていた私にとって、とても魅力的でした。
ネバダ大学の紹介
ネバダ大学は1874年に創立された州立大学で、Tier 1(全米最高レベル)と評価されています。大学があるネバダ州はカリフォルニア州のすぐ東側に位置する州で、私が留学したリノは治安が良く、さまざまな観光地へのアクセスも良いため、暮らしやすい街です。
大学の特徴として学生への手厚いサービスが挙げられ、授業での疑問をマンツーマンで質問できるチュータリングセンターや、授業の課題である論文・エッセイ、さらに履歴書の添削などを行ってくれるライティングセンターなどがあります。

留学先での修学内容
「文化人類学」「異文化ライティング」「メディアと社会」「ジャーナリズム」の4つの授業を受講しましたが、特に印象的だったのは「ジャーナリズム」のクラスです。本授業は講義の他にLabという時間があり、Labではフィールドワークが多く、インタビューや記事・論文執筆など実践的な学びができました。
その中で、自分で好きなテーマを設定し2000‐3000wordsの論文を3本作成しましたが、英語での論文作成や外国人にインタビューを行ったことは、自らの語学力と対話力の向上につながったと強く感じています。
留学での苦労・成長
精神面では、特に適応能力が向上しました。慣れない海外での半年間の生活は、言語的な壁により思うようにコミュニケーションが取れないことで、非常にストレスが溜まりやすい環境でした。しかし、このような自らがマイノリティーである環境に身を置いたことにより、積極的に話しかけたり、授業の資料を読み込んだりするなど、環境に適応しようと努力をするようになりました。
学習面では、学生主体の授業形式に感化され、積極的に発言するようになりました。全ての授業において「教授が問いかけをし、クラスのほぼ全員が手を挙げて意見を述べ、それに対して教授が答える」というサイクルで授業が進んでいたため、留学前は大勢の前で自分の意見を述べることが恥ずかしいと感じていましたが、この経験を踏まえて、日本に戻ってからも意見があれば発言するようになり、学習意欲が向上しました。
思い出
大学では、フットボールの試合やコンサート、学園祭など、新型コロナウイルス感染対策を行いながら、さまざまなイベントが大学で開催されました。充実した留学生活を送ることができました。
また、スマートフォンを壊してしまった時には、一緒に過ごしていた仲間が、自力で直そうと試行錯誤してくれたり、携帯電話ショップまで車を出してくれたり、店での複雑な手続きを手伝ってくれたりと、言語の壁を超えて人の温かさを感じることができました。

最後に
ほぼ初めての海外経験で不安の中留学しましたが、本当に行って良かったと感じています。現地での修学内容に対する学びを得たことはもちろん、人として成長できたと思います。日常のささいな疑問や発見を行動に移し実行することは、なかなか踏ん切りがつかないことかと思いますが、いざやってみると案外楽しいものです。皆さんも臆せずいろいろなことに挑戦し、充実した人生にしてください!

※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
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